Microsoftは11月17日(以下すべて現地時間)、コマンドラインインターフェース及びスクリプト言語であるPowerShellのコアコンポーネントとなる「PowerShell Core」のバージョン6 RC(出荷候補)版をリリースしたことを、公式ブログで明らかにした。ベースとなるWindows PowerShellは2016年8月のオープンソース化に伴い、.NET Frameworkでビルドした「Windows PowerShell」と、.NET CoreでビルドしたWindows/mac OS/Linuxで利用できる「PowerShell Core」と、2つのエディションに分かれている。

Windows 10上で動作するPowerShell Core バージョン6.0 RC版

PowerShell Core バージョン6では、Microsoft製及びサードパーティ製Windows PowerShell用モジュールとの互換性向上に注力してきた。同社はRC版の時点で「GA(一般提供)版のリリースまでに完了すべき問題や作業項目がある」(Microsoft PowerShell Team Principal Engineer Manager, Steve Lee氏)と述べつつ、今後マスターブランチにマージした変更はバージョン6.1.0に反映し、コミュニティへの積極的な活動をうながしている。

2017年7月の時点でMicrosoftは、以前の公式ブログでPowerShell Core バージョン6のリリース時期を年内に定めていたが、今回2018年1月10日にGA版をリリースすることを明らかにした。なお、Windows 10などに含まれるWindows PowerShell 5.1のサポートは引き続き行われるが、大きな機能改善は含まずに開発主体はPowerShell Coreに移行する。