俳優の三浦春馬がまさかの"童貞"役に挑んでいるテレビ朝日系ドラマ『オトナ高校』(毎週土曜23:05~)。18日に放送された第5話では、城田優演じる総理の息子である童貞(王子)が大暴れするという波乱の展開が繰り広げられた。

そんな城田は、撮影現場を大いに盛り上げていたそう。テレビ朝日の貴島彩理プロデューサーが裏話を含め、第5話を"復習"する。

三浦春馬(左)と城田優=『オトナ高校』第5話より(テレビ朝日提供)

童貞を脱したら即卒業という「オトナ高校」に強制入学させられた、東大卒のエリート童貞(通称・チェリート)の英人だが、彼らのクラスに超問題児・石清水叶が入学。総理の息子パワーを振りかざし、百戦錬磨の教師陣の授業を次々ボイコットするわ、校則はガン無視するわ…と、オトナ高校の風紀をことごとく乱し、ついには学級崩壊に陥れた。

しかし、授業を乗っ取り、突然講義スタートさせると、「君たちは本当に性経験を望んでるんっすか?」「童貞は恥ではなく、むしろ誇りなんだ」と、妙な納得感で教室を支配。視聴者も「無茶苦茶だけど説得力ある王子」「しくじり先生のあっちゃんみたいになってきた」と、うなずく声があがり、最後に心を開くと「王子さみしかったのね」と同情も。貴島Pは「ヤバすぎる御曹司キャラからスタートして、最終的にはあんな澄んだ目ときらめく笑顔を見せてくださった城田優さんの、演技の振れ幅を皆さまに楽しんでいただけたなら幸いです」と手応えを語る。

城田がやってきた撮影現場は、いつも以上に和気あいあいだったそうで、貴島Pは「スタッフになりきって『スタンバイ中っ!』『まもなく本番です!』『少々お待ちくださーい!』などど、助監督ばりに声を出して待ち時間を盛り上げてくれる達人でした」と、その様子を紹介。「城田さんがいなくなった現場は、いつも響いていた城田さんの声がなくなり、キャストもスタッフも少しさみしげに。まるで嵐のようでもあり、ムードメーカーでもあり、少しの切なさを残して去って行ったその様子は、王子・石清水叶そのものでした(笑)」と振り返った。

三浦と城田は特に友情が深く、撮影の合間にじゃれ合う姿も。第5話で公開された「オトナ高校校歌」の撮影に備え、三浦が「完璧に覚えた!」と喜んでいたところに、城田がわざと音程を変えて歌ったり歌詞を変えて歌ったり、邪魔をしてくるので「やめてくれ~」と逃げる…といったホッコリする場面も見られた。城田の撮影最終日は、特に名残惜しさも深かったようで、「2人で熱く今後を語ったり、クランクアップの際は深く抱きしめ合っていました」(貴島P)という。

その校歌の歌詞は「闇深き茂み そびえる頂き」と、男女を想像させるドキドキワードからスタートし、王子騒動で生まれた男の友情を象徴する「友との誓い」、合宿旅行での温泉を思い出す「裸の太陽」、生徒たちの意識を変えた言葉「ありのまま」と、入学から今までの印象的なエピソードを彷彿とさせるワードも。第5話では、男たちの友情や成長、ピュアすぎるオトナたちの恋模様などが描かれ、視聴者からは「大なり小なりみんな悩みを抱えてると思うけど、前向きに頑張ろうと思いました♪」「オトナ高校見てると、なんか色々考えさせられるな…幅広い意味で」という声も見られた。

しかし、やはり衝撃的な展開でエンディングを迎えるのが『オトナ高校』。スペアこと真希(黒木メイサ)とサショーこと権田(高橋克実)がホテルへ入る姿に、視聴者は思わず「えっ!?部長!?」「このハゲー!」。英人がスペアといい感じになりかけていたところで、「さくら先生邪魔しないで」と副担任のさくら(松井愛莉)の妨害を懸念する人が多かったが、「そういう皆さまの予測を、できる限り遥か斜め上に裏切れるように、今後も頑張ります」(貴島P)と、制作側は”してやったり"だったようだ。

さらに、王子が良かれと思って英人・権田との3ショット写真をSNSにアップしてしまい、25日放送の次回(第6話)では、トレンド入りしてしまったオトナ高校が学級閉鎖となり、童貞だと世間にバレた英人は、好奇の目に晒されることに。しかし、英人は、自分と同じく世間の目に晒されるスペアを守りたいと、一念発起する。

また、第5話で同性愛のヤルデンテ(夕輝壽太)と、EDに悩む権田が退学せず、オトナ高校に残ることになったが、貴島Pは「もちろんこれで終わらず、さらなる展開に発展します。どうぞご期待ください」と予告している。

25日放送の第6話より=テレビ朝日提供