左から新井浩文、山崎賢人。 (c)麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会

麻生周一原作による実写映画「斉木楠雄のΨ難」の大ヒット御礼舞台挨拶が、去る11月18日に東京・新宿ピカデリーにて開催された。

この日は斉木楠雄役の山崎賢人と燃堂力役の新井浩文が登壇。ファンからの質問に答える企画を実施した。「お互いの好きなところは?」という質問に、新井は「山崎くんはこれだけカッコいいのに、愛嬌がある。男の先輩から見てもかわいい」とニヤリ。山崎は照れながらも「うれしいです」と応え、「新井さんは大先輩だけど優しい。現場でもフラットに接してくれて、それがうれしかった」と話した。

撮影で大変だったことを聞かれた新井は「髪型。地毛だったから、撮影が終わっても半年くらい何もできなかった」とモヒカンヘアーの苦労を振り返る。山崎は「初めてワイヤーで吊られたんですけど、ハーネスの食い込みが結構すごくて」と回想。新井も「あれはやらないとわかんないよね」と共感を示した。

イベント終盤には、麻生のイラストと手紙が2人へ贈られるサプライズも。1枚の色紙に2人の似顔絵が描かれているのを見た新井は「えっ、なんで1枚なの?絶対山崎くんのじゃん!」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘いつつ、「でもすごいうれしい」と喜びを隠さない。麻生は手紙で、山崎に「斉木にしとくのが勿体ないくらいの面白ポテンシャルを感じました。いつか笑いをこらえる方ではなく笑わせる役柄もやってほしい」とメッセージ。一方「燃堂を完全再現」した新井へは「そのもの過ぎて軽く恐怖すら覚えました」と称賛の言葉が贈られ、新井は「まあ、仕事ですから」とドヤ顔を見せた。

最後に山崎は、コメディ初挑戦となった本作を振り返り「自分にとって転機になった作品」と表現。「自分の殻というか、新たな一面というか、なんか色々と見せられたと思う」と新境地開拓を実感していることを語り、「観てもらって笑って幸せになるのが一番。これからも『斉木楠雄のΨ難』を広げていってほしい」と観客にメッセージを贈った。

※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記。

麻生周一からの手紙 全文

映画「斉木楠雄のΨ難」が好評だと聞き、原作者として、そしていち出演者として、とても嬉しく思っております。
これも、劇場に足を運んでくださった皆様の応援と、福田監督を初めとした優秀な制作スタッフ陣、素晴らしい主題歌を提供してくれたゆずさん、そして今登壇しているお二人を含めた俳優さん達の怪演のおかげだと思います。
山崎さん、主演としてモノローグだらけの難しい役をやりとげていただき、ありがとうございました。
スンとした表情や佇まい、物凄く斉木楠雄でした!
ただ撮影現場などで何度かお会いして、斉木にしとくのが勿体ないくらいの面白ポテンシャルを感じました。
いつか笑いをこらえる方ではなく笑わせる役柄もやって欲しいなと思っています。
新井さん、実写化なんて無理だろと思っていた燃堂を完全再現していただき、ありがとうございました。
撮影現場でお会いした時はもう、そのもの過ぎて軽く恐怖すら覚えました。
ツイッターで似顔絵を描いた色紙を持って来るように言われていたのですが、仕事の為駆けつけられず申し訳ありません!
あとここにはいらっしゃいませんが橋本環奈さん。好きです。
その他全ての出演者さんに一人一人お礼を申し上げたい所ですが、長くなってしまいますのでこの辺で。
ともあれ皆様のおかげで実写映画が期待以上にいいものになって僕は幸せです。改めて、本当にありがとうございました!

(c)麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会