第9回TAMA映画賞の授賞式が18日に都内で行われ、最優秀新進女優賞を授賞した女優・土屋太鳳が、“ひたむきさ”を評価されての受賞に感激の涙をこぼした。

土屋太鳳

同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。

土屋にとって、2017年は映画界で大活躍した一年。『トリガール!』『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『金メダル男』に出演し、「どの役に対しても誠心誠意ひたむきに向かっている」と評価されての受賞となった。

この日、土屋はシースルー素材のブラックドレスで登場。くるりと後ろを振り向くと、大胆に開いた背中を見せるなど、健康的なセクシースタイルで会場を魅了した。家族も来場していたという土屋。感激の面持ちでトロフィーを受け取ると「映画の扉を叩いてから12年」とこれまでの道のりを述懐。「少しずつ、必死にその扉をこじ開けた中で、たくさんの言葉に出会いました。温かい涙があふれる言葉もあれば、冷たい涙が心をえぐる言葉もあって、いつのまにかデコボコな……」と決して楽ではない道のりを振り返ると、思わず涙がこぼれた。

言葉につまる土屋に、会場からは「がんばれ!」との声援が。大きな拍手に励まされた土屋は「いつのまにかデコボコな心になっていましたが、今回の受賞理由で言っていただいた言葉は『それでいいんだよ』と包み込んでくださるような言葉。これからの自分の背中を押してくださるような言葉でした。この言葉を胸に、これから女優として歩いていきます」と力強く宣言した。

今年公開となった映画のタイトルを一つ一つ噛みしめるように口にし、「この愛してやまない作品たちの名前と一緒にここに立てていることが、本当にうれしいです。この作品を通して出会ったすべての人、すべての時間に心から感謝を伝えたい」と輝くような笑顔を見せた土屋。「静かな役でも激しい役でも、人として“野生”を感じられる演技を目指したい」とまっすぐに前を見つめていた。