ケアマネジャー向けコミュニティサイト「ケアマネドットコム」はこのほど、「ケアマネが利用者や家族からよく聞かれること」に関する調査結果を明らかにした。同調査は11月1日~6日、ケアマネジャー554名を対象にインターネットで実施したもの。

要介護認定を受けたあと、初めて介護保険サービスを利用する利用者や家族からよく聞かれること

要介護認定を受けたあと、初めて介護保険サービスを利用する利用者や家族からよく聞かれることについて尋ねたところ、最も多い回答は「費用・お金に関すること」(77%)だった。具体的にどのようなことを聞かれるか尋ねると、「介護保険サービス料、利用者負担割合に関すること」という回答が最も多かった。

(費用、お金に関することを選んだ人に)具体的にどのようなことですか

利用者や家族からよく聞かれることの2位は「在宅介護に関すること」(61%)だった。具体的には、「在宅介護サービスの種類や選び方、サービス内容に関すること」について聞かれることが多いと回答している。

3位にランクインした「介護保険制度に関すること」(54%)では、具体的に「介護認定に関すること」について利用者や家族から聞かれることが多いと回答した。

ケアマネとして、利用者や家族が事前に知っておいたほうがよいと思うことは何か尋ねたところ、1位は「在宅介護に関すること」(57%)だった。具体的にどのような点か聞くと、74%が「在宅介護サービスの種類や選び方、サービス内容に関すること」と答えている。

ケアマネとして、利用者や家族が事前に知っておいたほうがよいと思うこと

2位は「費用、お金に関すること」(53%)となった。具体的には「介護保険サービス料、利用者負担割合に関すること」を知っていたほうがいいと91%が回答している。3位は「介護保険制度に関すること」(51%)で、「介護認定に関すること」を知っておいたほうがいいと76%が回答した。

「要介護認定を受けたあと、初めて介護保険サービスを利用する利用者や家族からよく聞かれること」の回答と「ケアマネジャーとして、利用者や家族が事前に知っておいたほうがよいと思う知識」の回答結果を比較した。

ケアマネがよく聞かれることと、事前に知っておいたほうがよいと思うことの割合の差

その結果、ケアマネが知っておいてほしいと思うことの方が多かったのは「医療・医薬品に関すること」「被介護者の死後に関すること」「認知症に関すること」「介護環境・家族の介護負担に関すること」などだった。

一方、利用者から聞かれる割合の方が高かった項目は「費用、お金に関すること」「ケアプランやサービス内容に関すること」「福祉用具や住宅改修に関すること」などとなっている。利用者や家族は「今すぐ必要な情報」の割合が高いが、ケアマネは具体的な介護の方法や、介護を長い目で見たプロならではの視点の方が高かった。