朝日新聞出版はこのほど、週刊朝日ムック『さいごまで自宅で診てくれるいいお医者さん』(980円・税込)を刊行した。

『さいごまで自宅で診てくれるいいお医者さん』(980円・税込)

現在、国民のうち約6割が「自宅で最期を迎えたい」と希望しているという。しかし、それを実現するための情報は少なく、かなえられる人は少ないのが現状である。同書は、自宅で最期を迎えたいと願う人とその家族を対象に、平穏死をかなえるための方法や在宅医療について解説している。

特集では、ベストセラー「『平穏死』10の条件」(ブックマン社)の著者・長尾和宏医師による「穏やかな死を迎えるには? これだけはおさえておきたい『平穏死』10の条件」を掲載。長尾医師は、平穏死の条件のひとつとして「看取り実績がある在宅医を探そう」を挙げている。

長尾医師は、在宅医を探すうえで看取り実績の重要性を訴えている。これまで、一般人が看取り実績を調べる方法はなかったが、同誌の前回版にあたる週刊朝日ムック『自宅で看取るいいお医者さん』で、初めてその実績を公開したという。

今回、同書を刊行するにあたり、最新の看取り実績データを厚生労働省から独自に入手した。そのデータをもとに、国の基準を満たす診療所のデータから、看取り実績が充実している診療所に絞り込み、全国2,104件を掲載。各診療所の看取り件数や患者数、緊急往診数、常勤医師数などを公開している。

そのほか、日本医師会の横倉義武会長と日本尊厳死協会の岩尾總一郎理事長の対談や、東京都知事の小池百合子氏と作家・医師の久坂部羊氏の対談も収録。在宅医療を始める前の基礎知識や、在宅医療にかかるお金についての情報も紹介している。