ロールス・ロイスは現地時間の11月13日、ドバイ・エアショーにて、民間航空会社のパイロット向けにエンジン状態の理解をうながすための新たなアプリを発表した。パイロット並びに航空会社はエンジン性能を最適化し燃費と排出量を削減するために、このアプリを活用できる。

アプリを通じて、燃料消費量や様々な環境下でのエンジンの運用状況、出力レベルの管理に関する情報が得られる

今回発表されたアプリは、エアバスA350XWB搭載のTrent XWBならびにボーイング787搭載のTrent 1000を対象としており、アプリ開発には両機体メーカーからの協力も得ている。今後、Trent 900、Trent 700、Trent 7000向けにアプリを発表する予定となっている。

アプリでは燃料消費量、様々な環境下でのエンジンの運用状況、出力レベルの管理に関する情報が得られる。タブレット上のアンドロイド、iOS、Windowsプラットフォームに対応しており、Google Play、iTunes、Microsoft Storeから入手可能。パイロットはロールス・ロイスに自身の情報を伝え、了解を得てから使用が可能となる。

ロールス・ロイス民間航空サービス担当シニア・ヴァイスプレジデントのトム・パルマー氏は、「お客さまにより優れたサービスを提供し、より密接に連携していく必要があると考えています。このアプリはパイロット、航空業務関係者のベストプラクティスを集めたものであり、ロールス・ロイスの全ての航空エンジンを毎回オンタイムで効率的に離着陸させるという目的の実現をサポートするものです」とコメントしている。

ロールス・ロイスの航空業務担当ディレクター、フィル・オデール氏は、「今でも、エアラインの航空業務担当チームと協働していますが、このアプリは使いやすい、インタラクティブな形で情報を提供することで、既存の協働プロセスを強化、補完するものとなる と思います」とコメントしている。