双日とコイワイ、3Dプリンタによる金属製品製造事業へ参入

双日とコイワイは、金属粉の積層による立体造形(Additive Manufacturing、以下AM)技術を用いた製品の量産および販売を目的として、日本積層造形(以下、JAMPT)を設立したと発表した。

金属製品イメージ

JAMPTは、材料となる金属粉製造やAM装置(金属3Dプリンタ)を使用した製品製造、認証取得サポートまでを一貫して行う企業となる。金属AMは、高精度な実用品市場で需要が拡大しており、形状や工程が複雑な金属製品の製造の簡素化や、従来造形が不可能であった金属製品の製造を可能とするため、製品デザインや使用材料の自由度が増すことが期待されている。また、製品データをウェブ経由で共有することで、金属3Dプリンタと金属粉さえあれば世界のどの場所でも同等の金属製品製造が可能となるため、製品在庫の圧縮および物流コストの削減につながるという。

欧米や中国が先行していた金属AM技術だが、日本においても同技術の発展・普及のため「技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構」(TRAFAM)が立ち上げられ、双日とコイワイは、それぞれ賛助会員、組合員としてTRAFAMに参画している。今回設立されたJAMPTでは、TRAFAMの電子ビーム方式のプロジェクト・リーダーである東北大学金属材料研究所の千葉晶彦教授を技術顧問に迎え入れ、TRAFAM並びに東北大学と連携しながら、AM技術の深化と発展を進めていくということだ。また、東北大学のベンチャーファンドがJAMPTへの出資を検討中となっている。

JAMPTの運営に際し、双日は、総合商社としてのネットワークや多岐にわたるビジネスでの知見を活かしてJAMPTの事業展開をサポートするとともに、同社が開発する金属粉および金属製品の拡販を担う。またコイワイは、試作研究用開発部品事業の実績と3D積層砂型鋳造の経験を融合させ、2012年に金属AM工法による受託造形を開始するなどした技術力を同事業に活かしていくという。なお、JAMPTの工場は宮城県多賀城市の復興団地内に建設、2018年7月に操業開始予定であり、宮城県、東北大学とも協力しつつ、宮城県から金属AM市場の拡大を推し進めることで同地域の復興の一助となれるよう、社会に貢献していくということだ。

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