三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)および三井住友銀行(SMBC)は11月13日、生産性の向上、効率化の推進の取り組みの一環として取り組んでいるRPA()Robotic Process Automationの活用状況を発表した。

SMFGは2019年度末までの3年で500億円、中期的には1000億円のコスト削減を目指し、今年4月にグループ全体の「生産性向上」「業務効率化」「コストコントロール」を推進する部署として「業務改革室」を設置。重点施策の1つとして、RPAを活用した抜本的な業務改革に取り組んでいる。

これまでにRPAによる自動化で約200業務、40万時間(開発着手分を含むと約65万時間)の業務量を削減。

具体的には、コンプライアンス・リスク関連業務、情報収集業務、営業店支援業務、預金・為替・融資業務などの事務センターにおける定型業務などにRPAが導入されている。

従業員自らがRPAを簡単に開発可能なデスクトップ型RPAと、24時間365日、大規模処理が可能なサーバ型RPAを共存させ、高いユーザビリティとスケーラビリティを実現できるUiPath社のRPA製品を採用している。

今後は、グループ全体のIT展開を担う日本総合研究所を通じてグループ全体に展開し、今年度末までには100万時間、3年以内に300万時間(約1500人分の業務量)以上の業務削減を実現し、人員余力を捻出する計画。