[機動戦士ガンダム サンダーボルト]中村悠一、木村良平が語り合う お互いの役者としての魅力

アニメ「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER」に出演する木村良平さん(左)と中村悠一さん

 アニメ「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の第2シーズンに新作シーンを追加した「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER」が、18日から劇場上映される。「MOONLIGHT MILE」などで知られる太田垣康男さんのマンガが原作。「機動戦士ガンダム」で描かれた一年戦争を舞台に、地球連邦軍のイオ・フレミング、ジオン公国軍のダリル・ローレンツの戦いが描かれている。イオ役の中村悠一さん、ダリル役の木村良平さんに、同作やキャラクターへの思い、お互いの役者としての魅力などについて聞いた。

 ◇中村悠一は木村良平が「頼もしい」

 --役が決まった時の率直な感想は?

 木村さん 音楽が大事になっている作品。音楽が好きなので、うれしかったですね。オーディションでは、ダリルとイオの両方を受けました。相手は誰だろう?と思っていて、中村さんと分かった時もうれしかったですね。

 中村さん 僕もイオとダリルの両方のオーディションを受けたんです。僕は原作を読んでいたのですが、(アニメと比較すると原作の)イオはもっと落ち着いている印象でした。年齢や経験からくる冷静さがあると感じていたんです。最初は、(自分は)ダリルなのかな?と思っていたのですが、オーディションで「イオだけでいい」と言われた。イオは、何か分からないが自信があり、青臭さが見えた方がいいという話でした。良平がダリルを演じると聞いて、どんなぶつかり合いになるのか想像するのが楽しかった。

 --お互いの印象は?

 木村さん 好きな役者です。世に出て活躍している役者はみんなすごくて、いろいろな役者がいる中で、(中村さんとは)一緒に演じるのも好きですし、演技を見るのも好きですね。

 中村さん 演じる中で、いろいろなことを考察したり、自分なりの考えを張り巡らせて、アプローチをするのが面白いのですが、僕、ほかの役者、監督でそれぞれのアプローチがあります。相手のアプローチが見えると、やりがいがあるところもあります。良平は、そういうことをやってくれる。でも、やりたいことを押し通すのではなく、フレキシブルでもある。共演して、やりやすいし、頼もしいところもあります。今回にしても、(木村さんが演じた)ダリルは状況に溶け込みながら、存在が埋もれない。埋もれず、出過ぎずというのは難しいんですよね。

 ◇中村悠一が乗りたいのはνガンダム

 --中村さんはガンダムファンとしても知られていますが、原作を読んで感じたことは?

 中村さん ガンダムは、見ていた人がクリエーターになり、自分の理想を作っている作品。ガンダムはこれだけ、長く続いていると、送り手が考えるガンダム、ファンが考えるガンダムがそれぞれあり、自分もそうですが、ファンは、これはガンダムっぽいな……などと判断します。受け手がイメージしたガンダムの進化した形と感じました。

 --ガンダムファンとしてガンダムに乗るキャラクターを演じられることでテンションが上がる?

 中村さん 全くないんですよ。別に乗りたいわけではなくて……。前に舞台あいさつでもその話をしたら、監督が落ち込んでいました。

 木村さん 乗せがいがないなあ……。

 中村さん ほかの作品でも、好きな作品に出られるのはうれしいけど、演じていて楽しいかどうかが大事なんですよね。演者として、キャラクター、作品が面白いかが一番です。僕が乗りたいのはν(ニュー)ガンダムなんです。「行け! フィン・ファンネル!」って言いたい。昔、その話をした時に、そこに(νガンダムに乗るアムロ・レイ役)の古谷(徹)さんがいらっしゃって、「じゃあ、言っていいよ!」と言われんです。古谷さんの前でせりふを言った、つらい思い出が……。

 ◇第2シーズンのイオはおとなしめ?

 --映像に先行してせりふを収録するプレスコをしたそうですが、プレスコならではの良さ、もしくは難しさはありましたか?

 中村さん プレスコですが、コンテがある状態でした。プレスコで難しいのは、アクションシーン。どの程度のアクションか分からないので、そこのさじ加減なんかが難しいんです。ガンダムでは、殴る蹴るようなアクションはあまりありませんが。今回は、イオが駆け出すシーンで、息をどれくらい入れるのか?などを相談しました。

 木村さん プレスコでは、心で会話するシーンがナチュラルにできて、ありがたいですね。ただ、原作(のマンガ)が手放せないですね。確認をしながら収録しています。

 --第2シーズンで演技に変化は?

 中村さん 今回は戦場に仲間がいる。(イオと共に戦う)ビアンカとのやり取りは意識しましたね。前回は「殺す!」しか言っていなかった(笑い)。そこは違うかな。

 木村さん ダリルはずっと何かを背負っていて、抑圧されていることが多いですね。

 --劇場上映版には追加シーンもあります。見どころを教えてください。

 中村さん イオは第1シーズンは、ひどい言葉をたくさん言っていたので、心を痛めていました。第2シーズンはそこまでのひどい言葉はありません。

 木村さん (中村さんはひどい言葉のシーンで)楽しそうにしていたけどなあ……。生き生きしていた。いい声だったなあ。

 中村さん 劇場版の追加シーンは、イオの戦闘における本質的なところを垣間見られるシーンもあります。第2シーズンでイオの勢いがなくなったなあ……と思っている人は、そこが楽しめるかもしれませんね。個人的には、アッガイのシーンが面白かった。アッガイは昔からいるモビルスーツで、デザインも完成しているけど、サンダーボルトテイストでアレンジされている。汎用(はんよう)性が高くないはずなのに、こんなに汎用性高くなるんだ!というところが、面白かった。

 木村さん 第2シーズンのダリルサイドのシーンは、音楽を絡めたシーンが多いのがうれしいですね。イオサイドは演奏シーンもあって楽しそうですよね。ああいうのが、ダリルサイドにもあったらなあ……。

 「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の原作は「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で12年から連載中。第1シーズンは一年戦争を舞台に、戦争によって破壊されたスペースコロニーや戦艦の残骸が大量に舞うサンダーボルト宙域の奪還を目指す地球連邦軍とジオン公国の戦いが描かれた。第2シーズンは、イオとの死闘を制したダリルが、ジオン残党軍の一員として諜報任務に就く。イオには、南洋同盟国境守備隊隊長を名乗るペール中佐が立ち塞がることになり、ジオン、連邦、南洋同盟、三つどもえのモビルスーツ戦が繰り広げられる。


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