日本電気(NEC)は8日、AIやIoTなど先進のICTを用いて、企業・産業の事業活動や都市運営などを大きく変革する「デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation:DX)」の加速に向け、これを実現する「NEC DXソリューション」を体系化し、新たに「集客施設価値向上ソリューション」、「鉄道オペレーション&メンテナンスソリューション」、AI活用プラットフォーム「NEC Advanced Analytics Cloud with 異種混合学習」、「NEC 映像分析基盤」の4種を製品化して販売活動を開始することを発表した。

NEC DXソリューション

膨大なデータが見える化、分析されて知識や知恵として共有されるなか、産業の事業活動や都市運営においては、先進のICTを活用した効率化や新たな価値創造により、継続的な成長や持続可能な社会を実現する「デジタルトランスフォーメーション」が注目されている。

NECは、デジタルトランスフォーメーションの実現のため「NEC DXソリューション」を拡充するとともに、同ソリューションを提供する要員の強化を図る。また、NEC自らも、営業・マーケティング領域、設計・開発領域、生産領域、働き方の領域などでデジタルトランスフォーメーションをおこした実績・ノウハウを活かし、顧客への提案を加速していくという。

このたび同社が販売活動を開始した新製品は、業種アプリケーション領域では大勢が集まる施設において顧客像を見える化し、施設・イベント運営者向けに適切な施策立案をAIで支援する「集客施設価値向上ソリューション」、NECのAI「テキスト含意認識」により鉄道オペレーションを機械学習し、最適な作業順序と復旧までの時間を提示することで短時間で正確な判断を求められる作業を支援する「鉄道オペレーション&メンテナンスソリューション」。

さらに、プラットフォーム領域として、I活用において、データサイエンティストによる「検証」、アプリケーション開発者による「導入」、ユーザによる「活用」を包括的に支援し、スキルの異なるプロフェッショナルが協働できるクラウドサービス「NEC Advanced Analytics Cloud with 異種混合学習」(AI活用プラットフォーム)、複合的な映像分析ソリューションの提供を、効率的にすばやく実現するプラットフォーム「NEC 映像分析基盤」という合計4製品だ。

また、同社はデジタルトランスフォーメーション向けたビジネスモデルの仮説立案、先進技術の活用検証、高度なデータ分析などを行う専門家集団を強化するという。このほか、アーキテクト・SE・ソフトウェア開発者・営業・運用/保守担当者など顧客のデジタルトランスフォーメーションに関わる同社の幅広い人材に対し、今年度中に教育プログラムを実施し、同グループ内に順次展開していくとしている。

なお、同ソリューションは、11月9日・10日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2017」に展示される。