部署の変更や新たなプロジェクト、業務タスクの追加など突然に環境が変わると、フローやデータが整っていないがために途方に暮れてしまった経験はないだろうか。ゼロから共通で周囲と利用できるシステムを作るのだと言われても...。ましてや外出先のスマートフォンと連動するアプリまで。

サイボウズが提供するkintoneは、豊富なテンプレートやドラッグ&ドロップでのパーツ配置の操作で構築、自社やチームに最適化した形、スマホにも対応した形の業務アプリとしてローンチできる。公式サイトにはそのまま使えるアプリサンプルが並ぶが、営業・セールス、顧客サービス・サポート業務、総務・人事、広報・マーケティング、法務・知財、調達・購買など部署別にアプリが並んでいるが、このような業務に必要なノウハウを標準化したアプリがドラッグ&ドロップベースの操作で実現できる。その手法をマスターしておくと業務全般に融通が利いてくる。

「kintone認定資格制度」のロゴマーク

サイボウズは8日、kintoneを使った業務改善に必要な基礎知識、アプリデザインやカスタマイズスキルの保有を証明する「kintone認定資格制度」を開設したことを発表した。資格は基礎的な知識とスキルを認定するアソシエイトから、業務システムにおけるカスタマイズやアプリデザインに加え、kitone以外のシステムとの連携や変化に対応した設計など高い習熟度が求められるビジネスソリューションアーキテクトまで6試験が用意される。資格の公式サイトには詳細とともにサンプル問題も掲載してあり、Web上から申し込める。

「kintone認定資格制度」試験の習熟度と区分を表すマトリクス(同社資料より)

同社代表取締役社長 青野慶久氏は『おかげさまでkintone ユーザーは現在、国内外含めて7,000社を越えるお客様にご利用いただいております。これだけのお客様が日々、業務改善に取り組み、結果を出しておられます。このkintone認定資格がユーザー様のスキルを「見える化」することで、さらに業務改善スキルを向上していただき、ひいては大きな成果をあげることで社内外での評価が高まることを期待しております。』とkintoneのスキルが業務改善へと繋がることを述べている。また同社は、チームワークや働き方のメソッドを提供する新事業を開始するために「チームワーク総研」を設立、どんなに優れたソフトウェアであってもそれを使うのは人であると"チームワークあふれる社会を創る"を理念とする同社の働き方改革メソッドの提供を発表している。