富士通は11月8日、基幹IAサーバのFUJITSU Server PRIMEQUEST(プライムクエスト)において、インテル Xeon スケーラブル・プロセッサを搭載した新シリーズであるPRIMEQUEST 3000シリーズを世界各国で販売開始した。新シリーズは、エントリーモデルの「3400S Lite」「3400S」、エンタープライズモデルの「3400E」「3800E」、ロングライフモデル(最長10年保守)の「3400L」「3800L」の3カテゴリー、6モデル(3400E、3800Eの2モデルはグローバル販売、そのほかは国内販売のみ)で構成している。

「PRIMEQUEST 3800E」

3400S Liteは最大2CPU/56コア/18スロット、3400Sは最大4CPU/112コア/18スロット、3400Eは最大4CPU/112コア/56スロット、3800Eは最大8CPU/224コア/56スロット、3400Lは最大4CPU/112コア/56スロット、3800Lは最大8CPU/224コア/56スロット。

インテル Xeon Platinum 8180M プロセッサを最大8CPU(224コア)まで搭載でき、8CPUを搭載した3800Eは従来モデル「PRIMEQUEST 2800E3」と比べ、最大約50%の計算性能向上と最大約30%のアプリケーション実行性能向上を実現するという。また、メモリ容量は最大12TB(1CPUあたり最大1.5TB)まで拡張を可能としている。

また、NVMeに対応したSSDを最大32TBまで搭載でき、データベースのキャッシュに利用することで、大規模データベースへのアクセス性能を向上させ、膨大なデータの分析・解析業務など、顧客の新たなデータ利活用ニーズに対応するという。

さらに、筐体サイズを従来の10Uから7Uのラックユニットに小型化し、ハードウェアコンポーネントを冗長化した設計や、予備システムボードの搭載により、万が一の故障時でも自律的にシステムを再起動する高可用機能などを備えているほか、新シリーズでは予備システムボードのリカバリ性能を強化し、故障発生から復旧に要する時間を短縮するとしている。

価格は、いずれも税別で3400S Liteと3400Sが450万円~、3400Eが1380万円~、3800Eが2380万円~、3400Lが1790万円~、3800Lが3010万円~。