エフマイナーは、同社が9月より販売を開始した、折りたたみ式VRグラス「カセット」の事業者向けカスタマイズ提供を開始した。

東京建物オリジナルデザインの「カセット」

東京建物内覧会で使用されたVRコンテンツ

VRグラス「カセット」は、手のひらや胸ポケットにおさまる、コンパクトなスマホVR用グラス。わずか40gで、一般的な大きなVRゴーグルのようにかさばらず、そのままポケットにも入れて持ち運ぶことができる。レンズ損傷や汚れを防ぐ保護カバーと、没入感を高める遮光シェードが一体化した機構になっており、かんたんに素早くセットアップが可能。顔に密着しないので衛生的で、メガネをつけたままでもVR体験可能な商品となっている。同製品の一般販売価格は1,800円で、25個以上から事業者向けにデザインのカスタマイズ提供が可能。500個以上ではひとつあたり1,000円以下、3,000個以上で600円以下と、ダンボール製のVRヘッドセットと比較しても十分価格競争力ある価格で提供できるという。

同製品のカスタマイズ提供第一弾としては、東京建物が開発に携わった新築オフィスビル「エンパイヤビル」の内覧会に活用された。内覧会のVR体験コーナーでは、顧客は各自のスマートフォンを用意されたQRコードにかざしてVRコンテンツを再生し、一人一人に渡された折りたたみ式VRグラス「カセット」を用いてVR体験を行った。同コンテンツの制作は、同社ビル営業推進部のスタッフが、360°カメラで撮影した全天球写真と、委託制作された物件室内の家具ありのCGイメージ画像を素材として、ビル営業推進部のスタッフ自らが3D Styleeを用いて行ったという。コンテンツ内は矢印のアイコンに視線を当てると移動することができ、画面下部の「SWITCH」ボタンに視線を当てると画像が写真からCGに切り替わるという仕様で、内装のイメージも一緒に体験することができたということだ。同コンテンツは、一般のスマートフォンでアプリ無しでVR体験ができるため、内覧者がコンテンツとVRグラスを社内に持ち帰ることで、内覧に来られなかった意思決定者もVR内覧を体験し、検討につながることが期待されている。

今後は、クラウドソフト3D StyleeとVRグラス「カセット」のプロモーションパッケージとしての展開だけでなく、業務効率化、成約率向上のツールとして様々な事業者に提供をしていくという。特に、10月10日にローンチした、URLだけで複数のデバイスでVRコンテンツをリアルタイム同期させることができる遠隔同期機能と組み合わせた提案も行っていくということだ。