アドバンテック、オムロン、日本電気、日本アイ・ビー・エム、日本オラクル、三菱電機の6社は、「Edgecross(エッジクロス)コンソーシアム(以下、コンソーシアム)」を設立することで合意したことを発表した。

アドバンテック、オムロン、日本電気、日本アイ・ビー・エム、日本オラクル、三菱電機の6社、「Edgecrossコンソーシアム」を設立

同コンソーシアムは、企業・産業の枠を超え、コンソーシアム会員が共に構築し、FA・ITとの協調を実現する、オープンな日本発のエッジコンピューティング領域のソフトウェアプラットフォーム。グローバルで需要が高まっているIoT化や、日本政府が提唱する「Society5.0」と、これにつながる「Connected Industries」の活動に寄与するものだとしている。

主な特長として、生産現場に近い場所でデータ分析・診断することで生産現場へのリアルタイムなフィードバックを実現することや、生産現場の膨大なデータを階層化、抽象化して管理できるため、人およびアプリケーションによるデータ活用が容易となることがある。

また、多種多様なアプリケーションをエッジコンピューティング領域で活用したり、ベンダーやネットワークを問わずに各設備、装置からデータを収集可能であったり、クラウドを含めたITシステムとのシームレスなデータ連携により、サプライチェーン、エンジニアリングチェーンの最適化を実現する。なお、これはさまざまなメーカーの産業用PCに搭載可能となっている。

当初のコンソーシアム活動内容は、FA・ITの協調を実現するオープンな日本発のエッジコンピューティング領域のソフトウェアプラットフォーム「Edgecross」の仕様策定・普及推進をはじめ、企業・産業の枠を超えた賛同企業が共に協力と協働を行う場の提供などが予定されている。今後は、グローバルでの活動も含め、製造業のみならず様々な産業への適用拡大を目指すということだ。

なお、同コンソーシアムは11月29日設立予定とし、同日から12月1日まで東京ビッグサイトで開催される「システムコントロールフェア2017」に出展が予定されている。