大日本印刷、東京地下鉄、LINEは12月11日~15日の期間、東京メトロ銀座線の最後尾車両内で、席に座りたい妊婦と席を譲りたい周囲の乗客をつなぐ「&HAND」の実証実験を実施。今回の実験では、乗客の行動変容や今後のサービス開発に向けた課題などを調査する。

「&HAND」イメージ

この実験は、コミュニケーションアプリ「LINE」などを利用して、身体・精神的な不安や困難を抱えた人と、手助けをしたい人をマッチングし、具体的な行動を後押ししていく「&HAND」構想の一環として行われるもの。日頃スマホを見ていて妊婦の存在に気づかない乗客に対してメッセージを送信し、立っているのがつらい妊婦と席を譲りたいと考える乗客をマッチングするサービスとなっている。

サービスが実施されるのは、期間中の10時台~15時台、「上野駅→表参道駅」「渋谷駅→上野駅」の区間で運行される列車のうち8本の最後尾車両。乗客はあらかじめ「&HAND」のアカウントでサポーター登録をしておけば、座席に座りたい妊婦からのメッセージが届く仕組みになっている。サポーターは座席位置をアカウントに返信し、座席を譲ることができる。

サポーター登録のためには「&HAND」のLINEアカウントで友だち登録が必要。妊婦は「&HAND」のLINEアカウント宛に「座席に座りたい」というメッセージを送信することで、サポートを求めることができる(「&HAND」のLINEアカウントは11月下旬に開設予定)。

実験終了後は、データが検証が行われるほか、実用化に向けた改良も進められる。