ハウステンボスは11月6日、独自の電子通貨「テンボスコイン(仮称)」を使った決済システムの実証実験を12月中旬から約3カ月間、従業員を対象に開始すると発表した。

将来的には、「テンボスコイン」を、円やドル、ビットコインなどとの両替可能な「仮想通貨」とすると同時に、「金本位制に基づく仮想通貨」とする計画。

同社はすでに1トンの金(約50億円相当)を所有しており、所有する金の一部を公開する施設「黄金の館」が12月16日に公開される。

「黄金の館」のイメージ

「テンボスコイン」は、スマートフォンの無料アプリを活用した電子通貨プラットフォームで運用される。場内の指定の場所で「テンボスコイン」をチャージ(1テンボスコイン=1円)して、現金を使わずにハウステンボス内で食事や買い物の決済ができる。

今回、ハウステンボスの従業員約1300名を対象に、社員食堂をはじめ、場内レストランや物販店舗で実証実験を行う。

実証実験のイメージ

同社は実証実験を通じ、顧客の利用を想定し、利用シーンや技術面・セキュリティ面での課題を抽出し、本格運用に向けて改善を行っていく。また、電力小売り事業を展開する「HTBエナジー」をはじめ、グループ会社、周辺地域の事業者が「テンボスコイン」に参画できるようブロックチェーンプラットフォーム技術の検証も予定している。