パナソニックESネットワークスは11月6日、レイヤ2認証機能付スイッチングハブのMSシリーズの新製品として「GA-MS24T」「GA-MS16T」「GA-MS8T」の3機種を発売すると発表した。価格はいずれも税別でGA-MS24Tが16万8000円、GA-MS16Tが12万5000円、GA-MS8Tが8万2000円。

GA-MS24Tは10/100/1000BASE-T×26ポート、SFP拡張スロット×2ポートで定常時最大18.1W、GA-MS16Tは10/100/1000BASE-T×18ポート、SFP拡張スロット×2ポートで同14.1W、GA-MS8Tは10/100/1000BASE-T×10ポート、SFP拡張スロット×2ポートで同12.6Wとなる。

主な特徴として「豊富な認証機能」「マネジメント機能」「豊富な設定方法」の3点を挙げている。豊富な認証機能では、標準でMACアドレス認証機能、WEB認証機能、IEEE802.1Xユーザ認証機能を搭載しているため、不正ユーザや不正PCの社内システムへの不正接続を遮断できるという。

通常は、パソコンやタブレット端末などのMACアドレス認証により端末のアクセスを制限できるが、これだけでは不正ユーザが認証許可された端末を使用すると社内システムに接続できるため、WEB認証機能、IEEE802.1Xユーザ認証機能により、不正ユーザのアクセスを制限することで、より強固なセキュリティの確保を可能としている。また、ポート単位で複数の認証が可能な「トリプル認証」や、ユーザ認証と端末認証を段階的に行える「ステップ認証」にも対応できる。

トリプル認証とステップ認証の概要

マネジメント機能では従来品のレイヤ2認証機能付スイッチングハブ「eGシリーズ」に比べ、機能を充実させており、例えばループ状に形成されたネットワークにおいてデータトラフィックが永続的に流れ続けることを防止するスパニングツリー機能や、複数の物理リンクを束ねて、1つの論理リンクとして扱うことが可能な技術であるリンクアグリゲーション機能により通信経路の冗長化を行うことで耐障害性も向上している。

スパニングツリー機能を使った経路の冗長化例

リンクアグリケーション機能を使った冗長化構成例

豊富な設定方法では、CLI(Command Line Interface:PCの画面上でキーボードからコマンドと呼ばれる命令を入力する方法)とWeb画面による設定方法に対応。CLIの場合、ネットワーク機器を使い慣れているネットワーク技術者などが慣れ親しんだコマンドで設定可能なため、より多くの項目を素早く設定することができるという。また、Web画面は日本語によるグラフィカルな設定画面のため、エンドユーザなどネットワーク機器を使い慣れていなくても設定変更などが容易に行えるとしている。

設定方法の概要

同社では、2017年度にGA-MS24Tを700台、GA-MS16Tを500台、GA-MS8Tを500台、それぞれ販売を計画している。