NECは11月2日、カメラの前で立ち止まることなく歩きながら顔認証を可能とするウォークスルー顔認証を活用した入退管理ソリューションを製品化し、同日から販売すると発表した。

同製品は、NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」や顔認証用カメラ、顔登録装置、入退場ゲートなど、顔とICカードを組み合わせた厳格な本人認証の入退管理システムに必要な機器とソフトウェアを組み合わせて提供するもの。事前に撮影・登録した顔画像と、入退場ゲートとともに設置した顔認証用カメラで撮影した顔画像を照合して本人確認を行い、入退場ゲートに近づく顔を顔認証用カメラで連続撮影するため、ICカードを読み取り機にかざすと即座に顔認証を行うことができる。

これにより、立ち止まることなく、顔とICカードによる厳格かつスムーズな本人認証を可能とし、ICカードの貸し借りやなりすまし入場などによる不正入退の防止も実現することができるという。

入退場ゲートのイメージ

顔画像の登録イメージ

なお、同社は、入退管理システムに必要な顔認証用カメラ・顔登録装置・入退場ゲートなどのハードウェアから、入退管理・顔認証などを行うソフトウェアまで、入退管理システムに必要な機能をトータルに提供するほか、同ソリューションの導入に向けたコンサルティングから要件定義、システム設計・構築、工事、保守までの一連の工程をワンストップでサポートする。

同ソリューションの価格は、顔認証用カメラ付き入退場ゲート3通路、顔登録装置1台、入退管理サーバ1台、入退管理・顔認証用ソフトウェア1セット、設置工事を含めて3000万円~。今後3年間からで200セットの販売を目指す。