ソフトバンクは11月1日、ファーウェイとロボットにおける5Gの活用に向けた実証実験に関する契約を締結したと発表した。両社は、2018年からインターネットを通じてつながるロボット「コネクテッド・ロボット」の実現に向けた検討や実証実験を予定している。

ソフトバンクは、5G向け候補周波数帯の実験局免許を2016年8月に取得し、5Gの要素技術を実装した実証実験装置を用いて超高速ブロードバンド通信、超低遅延通信などの検証を実施している。今回、ロボットにおける5Gの大容量通信や超低遅延通信の活用方法を検証する。

5Gを活用することでデータの処理などをクラウドで行えるため、ロボット本体には高性能なCPUなどが不要となり、ロボット本体の小型化やコストを下げることが可能となることに加え、そのほかのロボットとのデータ共有が容易になることで、機械学習やAIの進化を促進させると考えているという。


なお、実証実験ではソフトバンクが開発した箱型自律走行ロボット「CUBEくん」「木箱くん」を活用。両ロボットは、ロボットを制御する際に必要なさまざまな情報処理を分散して効率的に行うROS(Robot Operating System)を採用し、自社で設計をしているため、5Gのネットワークを通じてロボットを制御する今回の実証実験に適しているという。