富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)とNXP Semiconductors(以下 NXP)は、顧客のIoT製品開発を包括的にサポートするソリューションとして日本国内に提供することを発表した。この連携による新しいソリューションの提供開始は、2018年度を予定している。

IoT産業の成長に伴い、IoTデバイスにも高機能・高性能・高セキュリティへの対応が要求され、IoT製品の開発を検討する顧客においても、高度なシステム設計の知識が必要となっていることが大きな障壁となっている。今回、Android技術ノウハウを持つ富士通コネクテッドテクノロジーズと、Android Thingsの早期ハードウェア・パートナーであるNXPとの連携により、顧客の開発課題を解決する。

Android Thingsを活用した製品開発に対し、NXPはi.MXアプリケーション・プロセッサを提供する。同プロセッサ・シリーズをベースとするAndroid Thingsを活用し、さらにGoogleの各種サービスやクラウドサービスなどとの連携により、高機能・高性能なIoTデバイスの製品化が可能になる。

一方、富士通コネクテッドテクノロジーズは、Android製品開発技術をベースとしたIoT製品開発を簡単かつ迅速に対応できる仕組みを提供する。Android Thingsの基本的な考え方や開発環境の構築、システム構成案など初期検討に必要なノウハウを情報として提供するほか、システム品質を確保するための独自解析ツールの提供、並びに開発中に発生した問題に対して短期間での問題解決に向けて技術的なサポートを実施する。さらに、ハードウェア、AI、クラウドサービスなどの機能拡張開発にあたり、IoTシステムの全体設計、各種運用方法のコンサルティングにより、短期間でのIoT製品・サービスの市場投入に貢献するとしている。

これにより、IoT製品開発導入の負担を軽減させ、アプリケーション開発に注力することが可能になるとしている。