デンソーは、10月25日~11月5日まで開催されている「第45回東京モーターショー2017」において、クルマの内部に搭載されているデンソー製品を紹介するモックカーや、熱を利用して効率的にエネルギーをつくる熱マネジメントシステム、効率的に電力を蓄えるための電池ECUなどの展示を行っている。

デンソーの基幹部品を搭載したモックカー

同社は、車のエネルギーを無駄なく使って走る「エコドライビング」を目指しているといい、そのために必要な技術・製品を展示ブースにて紹介している。その1つが、熱マネジメントシステムだ。エンジンという熱源のない車では、暖房の消費電力が課題となる。同社の熱マネジメントシステムは、運転中に発生し、捨てられていた熱を回収して、暖房のエネルギーとして有効活用する。さらに、同社が開発したヒートポンプを使うことで、熱を効率的に発生させ、暖房の消費電力を最小化するシステムを提供していくという。

熱を利用して効率的にエネルギーをつくる熱マネジメントシステム

また、電力を効率的にたくわえるには、電池の性能向上だけではなく、充放電の制御が課題となる。同社は、独自の回路とIC技術により、搭載されている電池の発熱や充電状態をセル単位で正確に監視することで、充放電の最適化を実現してきた。これからも、エネルギーを「使う」「作る」「たくわえる」というプロセスにおいて、車両システム視点からさらなるエコドライビングを追求していくとしている。

効率的に電力を蓄えるための電池ECU

そのほか、最新型のミリ波レーダーや画像センサ、デンソーの注力技術を楽しみながら体感できる、空間共有型次世代VRシステムを採用した「Future Tech Lab」の体験型展示なども行われている。

デンソー展示ブースの様子(一部)