STMicroelectronicsは、最新のBluetooth無線規格「Bluetooth 5」を使用して、スマートフォンから制御可能なネットワーク接続型機器の開発に向けたソフトウェア「BlueNRG-MESHソフトウェア開発キット(SDK)」を発表した。

Bluetooth 5ではメッシュネットワークが規格化されており、これにより、多数の機器間での相互通信が可能になるほか、携帯電話から多数の機器に直接接続することもできるようになる。また、すでに発売されているスマートフォンでも、ゲートウェイやルータを経由することなく、Bluetoothメッシュネットワーク上の機器と接続できるようになるため、スマート照明、ビル自動化システムのほか、IoTアプリケーション(周辺環境の検出、産業モニタリング、アセット・トラッキングなど)を簡単に制御できるようになるという。

同SDKは、ネットワーク接続型機器と制御用スマートフォン・アプリの開発を可能にするもので、Android用およびiOS用の2つのアプリ開発用パッケージと、スマート機器(照明設備やセンサなど)の開発に対応する組み込みシステム開発用ソフトウェアが提供され、これら3つのパッケージは、いずれも同ソフトウェアに対応済みの同社のBluetooth low energy IC「BlueNRGファミリ」を使用したアプリケーションを動作させるために必要な、あらゆるソフトウェアが提供されると同社では説明している。

なお、同ソフトウェアは、すでに特定顧客向けに提供中で、2017年第4四半期に提供が開始される予定だという。

BlueNRG-MESHソフトウェア開発キットの適用イメージ