日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、高電圧ゲート・ドライバを集積し、業界最小クラスのスタンバイ電力とシステム寿命の延長を提供する、LLC共振コントローラ製品「UCC256301」を発表した。

同製品は、システム出力の完全な安定制御状態で40mW以下のスタンバイ電力を可能にしながら、高性能も提供することが可能なため、より高速の過渡応答特性と、ゼロ電流スイッチングの防止をはじめとした堅牢な故障保護により、最終機器の動作寿命期間にわたって、高信頼動作を可能とするものとなる。

主なターゲット市場は、テレビ、ゲーム機器、デスクトップおよびノート・パソコン用電源アダプタ、電動工具用バッテリ充電器などとしており、同製品のほか、外部バイアスで容易に動作する「UCC256303」や、広い入力電圧範囲をサポートする「UCC256304」も提供する形で、幅広いニーズに対応するとしている。すでにUCC256301は16ピンSOICパッケージで、1000個受注時の単価(参考価格)0.99ドルで提供されているという。