JR西日本広島支社は20日、冬の期間(2017年12月1日から2018年2月28日まで)の臨時列車について発表した。山口線では12月24日まで土休日に運行される「SLやまぐち号」に続き、1月1~3日に運行される「SL津和野稲成号」でも新製客車(35系客車)が使用される。

「SLやまぐち号」の新製客車(8月25日の試乗会で撮影)。1月1~3日に運行される「SL津和野稲成号」も新製客車による運行となる

「SLやまぐち号」の新製客車は「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」(山口DC)の開催に合わせ、今年9月2日にデビュー。最新の機能を当時の形状で再現し、快適性とレトロ感を両立した客車で、1・5号車の展望デッキや3号車のSL運転シミュレーターなどのコーナーも楽しめる。「SLやまぐち号」は11月末に蒸気機関車D51形の復活運転やD51形・C57形による重連運転が行われる予定。冬の期間中、12月2~10日の土休日にC57形1号機、12月16日以降にC56形160号機の牽引で運行される。

「SL津和野稲成号」は「山陰の小京都」津和野への参拝などに便利な列車として運行され、今年1月の運行ではC56形180号機とディーゼル機関車が客車を牽引した。2018年1月1~3日の運行では新製客車が使用されるため、利用する際は乗車券に加えて座席指定券またはグリーン券が必要。運転時刻は「SLやまぐち号」と同様、下りが新山口駅10時50分発・津和野駅12時59分着、上りが津和野駅15時45分発・新山口駅17時30分着となる。

「○○のはなし」は新下関~東萩間を下関駅経由で運行

山口県内では冬の期間中、他にも「○○のはなし」や「幕末ISHIN号」などが運行される。今年8月から運行開始した「○○のはなし」は、新下関~下関~東萩間を往復(復路は仙崎駅にも停車)し、山陰本線では本州最西端の響灘や日本海の海岸美を楽しめる列車。今冬は12月2日から2月25日までの土休日(1月1~3日は除く)に運行される。「幕末ISHIN号」は山陽新幹線と接続する厚狭駅から美祢線・山陰本線経由で東萩駅までを結び、12月2~31日の土休日と1月1~3日に1日1往復運行される。