ヴォーカーズは10月19日、「10万人の社員クチコミによる『働き方改革』検証」の結果を発表した。調査は、同社運営サイト「Vorkers」に投稿された回答時現職の社員による残業時間10万3,136件(集計期間2014年1月~2017年10月)、および2014年と2017年投稿の会社評価レポート1万2,104件をもとに集計したもの。

「平均残業時間推移」

2017年の月間平均残業時間は32時間。2014年以降は減少傾向が続き、2014年(44時間)と比べると月間12時間の減少となった。

「残業時間削減による就業環境の変化」

続いて、残業時間が減少し始めた2014年から2017年の間に「10時間以上残業が削減できた企業」と「残業が削減されなかった企業」の比較を行った。その結果、「人材の長期育成」の指標において、10時間以上削減できた企業(6.2%)と削減できなかった企業(1.6%)で評価の上昇率に大きく差が見られる結果に。同社は、「長時間労働の是正によって、社員の会社に対する"長く働いていける"という感覚を高めたことが評価につながった」と分析している。

また、女性からの評価に絞ると、「人材の長期育成」に加えて「風通しの良さ」でも大きく差が出る結果に。社内の風通しと「長く働いていける」という感覚において、10時間以上の残業時間削減が女性に与える影響の大きさが伺えた。