レクサスは19日、フラッグシップセダン「LS」を発売した。なめらかでパワフルな走りや圧倒的な静粛性・快適性などの特徴はそのままに、セダンとして十分な居住性を確保しながら、斬新なクーペシルエットを両立したスタイリング、エモーショナルな走り、数々の先進技術によってレクサスの象徴として大きな変革を果たしたという。

レクサス「LS500h "version L"」(マンガンラスター)

5代目となる新型「LS」は、レクサスのFRラインナップの基礎となる「GA-Lプラットフォーム」の導入によって低く構えたスタイリングを実現し、大径タイヤの採用で力強い存在感も創出。これまでの4ドアセダンとは一線を画す斬新なクーペシルエットを創り出すため、車体側面にウインドウガラスが片側3枚ずつ(計6枚)を配置する車体形状「6ライトキャビンデザイン」を採用し、フロントからリヤまで抜けるシャープな構成から、フェンダーがダイナミックに突き出す造形とした。

インテリアは、前席空間の上部を広がり感のある構成としながら、下部は厚みがありシートとの一体感を感じるコンソール・アームレストによって心地よい安心感を創出している。上下で異なる構成とすることで、広がり感と安心感を両立した。

ドライバーを中心とした姿勢変化や視線移動の少ない操作系レイアウトにより、運転に集中できるコクピットも実現。後席空間は人を包み込む連続性のある空間をめざし、ドアトリムやシートバックがシームレスにつながる構成とした。ドアトリムの加飾に天然杢にアート性を付加したアートウッド、強化ガラスに加工を施して繊細な造形を実現した切子調カットガラスなどを採用し、匠の技と先進技術が融合したインテリアとしている。

パワートレーンは、高い出力と優れた環境性能を両立した新開発のV型6気筒3.5Lツインターボエンジンと、V型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステムを採用。V型6気筒3.5Lツインターボエンジンは、圧倒的な静粛性とフラットなトルク特性を生かした爽快な加速フィーリングを両立。V型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステムは、「LC500h」で新開発したハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせた独自の機構で、高回転化したV型6気筒3.5Lエンジンと走行用モーター両方の出力を制御することで、低速から力強い駆動力を生み出しパワフルな走りを実現する。

その他、レクサスならではの「おもてなし」を実現する快適装備として、エアブラダ(空気袋)により背中から大腿部にかけて押圧するリフレッシュ機能を採用したシート、乗員の体温を検知して空調機能を統合制御するレクサスクライメイトコンシェルジュなどを搭載。予防安全パッケージ「Lexus Safety System + A」をはじめ、先進の安全技術も採用されている。価格はガソリン車の「LS500」が980万~1,540万円、ハイブリッド車の「LS500h」が1,120万~1,680万円(ともに税込)。