「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2017年 日本テクノロジー Fast50」(同社Webサイトより)

有限責任監査法人トーマツは18日、テクノロジー(Technology)、メディア(Media)、通信業界(Telecommunication)からなるTMT企業を対象に過去3決算の収益に基づく成長率の上昇著しい企業を発表する「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2017年 日本テクノロジー Fast50」を発表した。

ランキングは上場・未上場を問わず、また規模ではなく収益や売上げから成長率を発表するもので、応募する各社でその成長を競っており、今年で15回目を迎えている。

第1位には個人スキルのフリーマーケット「ココナラ」3決算期売上高に基づく成長率が1,252%。2位は飲食店向けの予約顧客台帳サービスのトレタ1,244%、3位に資産運用プラットフォーム開発・提供を行うZUU1,151%がランキングに並ぶ。

2017年度の傾向として、受賞50社の事業領域別の構成比ではソフトウェアが19社で全体の38%で1位、メディアが16社の32%、通信が9社で18%。昨年度2位だったソフトウェアがメディアを抑えて1位になっている。また、AIを事業に取り入れる企業が19社(ソフトウェア7社、メディア9社、通信3社)となり、IoTやフィンテックなど先端ITの活用も特徴となる。

また、受賞企業の売上高規模の内訳で50億以上の企業の受賞件数が増加傾向にあり、全体の約4割に。同社では、売上高規模の構成比は年によって異なるものの、傾向として売上高が拡大基調であると推察している。

売上高の増加傾向(同社資料より)