NTTドコモは、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)を活用した人物の見守りサービスに利用できるパッケージサービス「ロケーションネット」を、10月26日から法人企業向けに提供すると発表した。

従来のGPSを活用した位置管理サービスは、高架下や屋内などの見通しの悪い場所では、計測に必要なGPS電波の取得が難しく、計測の精度が低下したり、電力消費量が多かったりと課題があったが、このサービスは特定のエリア内に検知器を設置し、管理対象の「人物」や「物品」に専用のタグを付与することで、Bluetoothによる通信を行うことができるという。

「ロケーションネット」概要

同社では、BLEを活用した人物の見守りや、物品の管理に関する実証実験を2016年9月以降、神戸市や全日本空輸と実施してきたが、今回、法人向けに販売する。

ロケーションネットはクラウド上のシステム(マルチテナント)と、タグ、検知器、スマホアプリで構成されているシステムで、位置管理に必要な計測機器やシステム、アプリケーションに至るまでパッケージサービスとして提供する。

ASPサービスとしてそのままサービス利用できるとともに、API連携により他システムとの連携開発も可能だという。

本サービスの活用事例としては、学校法人向けに児童の登下校時の見守り、老人ホーム向けに徘徊する高齢者の見守り、博物館などの屋内施設向けに来場者の導線把握及び分析、屋内施設や倉庫にある物品の管理、医療機器や医薬品の管理、家畜の見守りなどを想定している。

学区内での児童や特定エリア内での高齢者の見守りなどの利用の場合の料金イメージは、月額10,000円(税別)~(タグ:100個、検知器:1台の場合)。