不動産経済研究所は10月16日、「首都圏のマンション市場動向(2017年9月度)」を発表した。調査対象となる物件は、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県南部にある民間業者による分譲物件のうち、原則10戸以上のもの。

「月間発売戸数の推移」

2017年9月のマンション新規発売戸数は2,978戸。前年同月と比べて13.0%減少し、前月比では41.7%の増となった。

地域別では、東京都区部が1,167戸(全体比39.2%、前年同月比8.3%減)、都下が342戸(同11.5%、32.9%減)、神奈川県が876戸(同29.4%、6.8%減)、埼玉県が343戸(同11.5%、17.5%減)、千葉県が250戸(同8.4%、12.3%減)と、東京都が約半数となる50.7%を占める結果となった。

新規発売戸数に対する契約戸数は1,933戸で、月間契約率は64.9%に。前月に比べて3.3pt、前年同月比では7.1ptダウンした。なお、地域別の契約率は、都区部で65.9%(契約戸数769戸)、都下が38.6%(同132戸)、神奈川県が70.9%(同621戸)、埼玉県が58.9%(同202戸)、千葉県が83.6%(同209戸)。

「新築マンション価格の推移」

1戸当たりの平均価格は5,824万円と、前月比で30万円(0.5%)、前年同月比では246万円(4.4%)のアップとなった。また、1平方メートル単価については、前月比で2.5万円(2.9%)ダウンしたが、前年同月比では6.0万円(7.6%)のアップとなった。

地域別の平均価格をみると、東京都区部(7,364万円/7.5%増)や都下(5,132万円/11.8%増)、埼玉県(4,554万円/10.4%増)、千葉県(4,207万円/0.1%増)で上昇。神奈川県(5,002万円/8.2%減)で下落した。

9月末現在の販売在庫数は6,081戸と、前月末(6,107戸)から26戸減少した。なお、2017年10月の発売戸数は3,500戸を見込んでいる。