キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は10月17日、Web情報漏えい対策・フィルタリングソリューション「GUARDIANWALL Webファミリー」の新バージョン「GUARDIANWALL WebFilter」の最新版「Ver1.1」を同30日から提供開始すると発表した。最新版は標的型攻撃などの外部攻撃対策機能を強化したという。価格は税別で、15万円(25ユーザー)。

同ソリューションは、Webサイトへのアクセスをカテゴリごとに制御し、業務外のWeb利用の抑制に加え、外部へ送信される情報(WebメールやSNSなどに添付されるファイル内のテキスト情報を含む)を検査する機能により、Webからの情報漏えいを防ぐソリューション。

最新版は、既知の脅威である危険なWebサイトへのアクセスを防ぎつつ、未知の脅威となるマルウェアによる不正通信を検知/遮断し、かつその通信を可視化する外部攻撃対策機能の強化を行った。業務の流れやクラウドサービスの利便性はそのままに、マルウェアの感染予防から、情報流出の抑止、感染拡大の阻止と、多層型の外部攻撃対策により、安全なWeb通信を実現するという。

最新版の概要

主にURLフィルタリング機能の強化、マルウェア感染端末特有の不正通信検知、自動学習による類似不正通信検知、通信ログ管理機能の強化などを行った。

URLフィルタリング機能の強化では、6億人以上の利用実績があるURLフィルタリングデータベースを用い、Webアクセスの都度、最新のURLカテゴリを判定する方式を採用したほか、Webサイトのカテゴリ判定率・更新率の向上により、既知のURLのほぼすべてをカテゴライズするという。

マルウェア感染端末特有の不正通信検知については、フィルタリング技術に基づく独自の解析により、Webブラウザーからの通常のWebアクセスと、不正通信との差異を検知する。

自動学習による類似不正通信検知に関しては、過去に検知／遮断した不正通信の通信先URLや認証名、User-Agentを学習しブラックリストへ自動登録することで、類似通信を検知した際にあらかじめ指定したアクセス制御を即座に適用するという。

通信ログ管理機能の強化では、判読が困難な不審な通信ログをWebアクセスの統計情報メニューから容易に確認ができ、不審な通信を可視化することでシステム管理者によるWeb通信の監視負荷を低減させ、マルウェア感染の早期発見を支援するとしている。

そのほか、Webメールやメッセンジャーのログ閲覧機能の対象サービス更新(Outlook.comなど)、ユーザー要望に基づくユーザーインタフェースの改善(オンラインヘルプの充実など)、送信データのファイル形式やファイル内キーワードの検査機能がOffice 2016形式への対応を実施している。