Telit Wireless Solutions社(テリット ワイヤレスソリューションズ、以下、Telit社)は、インダストリアルIoT(IIoT)の導入を加速するため、インテルの子会社であるウインドリバーと協業を行っていることを発表した。両社は今回の協業により、IoTデバイス管理の複雑さを軽減し、企業がIIoTソリューションの十分な恩恵を迅速かつ確実に実感できるよう支援するという。

ウインドリバーは、航空宇宙、防衛、産業、医療、ネットワーク、輸送機関などの重要なインフラ市場分野において、幅広いIoTの実績を残してきており、同社のデバイス管理プラットフォームにはTelit社のIoTプラットフォーム技術が利用されている。Wind River Helix Device Cloudの最新リリースは、企業が社内保有システムあるいはクラウド上のデータを容易に取得し、強化されたシステム分析機能とリモートデバイス管理機能を提供するほか、Device Cloudは、ユーザーがコンピュータのタスクを集約して実行できるようにすることで、情報に基づくビジネスインテリジェンスを実行して投資を保護し、既存インフラを活用すると同時にプロセスを改善し、新しい収益源を創出するとしている。

Telit社は、ハイクラスなIoTソリューション開発と、エコシステム上の革新的企業との提携に重点を置いており、包括的なIoTプラットフォーム製品を構築してきた。deviceWISEプラットフォームは、コネクション管理、デバイス管理、データ管理、エッジ、クラウド、およびエンタープライズですぐに使えるコネクタとサービスをセットで提供し、重要なデバイスデータを収集・管理・分析することによって、「モノをアプリケーション」に接続するリスク軽減と市場投入までの時間を短縮するという。

Telit社の暫定CEOであるヨシ・ファイット(Yosi Fait)は、次のように述べている。「Telit社とウインドリバーは、今後数年間でプラットフォーム上での接続が数百万に達する可能性があると考えています。今回の協業によって、ウインドリバーはそのまま使える既成のプラットフォームを提供できるようになるでしょう。このプラットフォームを利用すれば、顧客はデジタル処理による事業変革が可能になり、デバイスからクラウドまでのIoTソリューションを開発・展開できます。両社の提携はIoTの『酸素』であり、これが良好な関係を築く第一歩となることを確信しています。私たちは、今後のソリューションと戦略的イニシアティブで協力できることを楽しみにしています」