オンライン総合旅行サービス「DeNAトラベル」を運営するDeNAトラベルはこのほど、男女603名を対象に「子どもを預けてのお出かけ」に関する調査を実施し、結果を公表した。同調査は9月26~29日、20歳以上の男女603名を対象に、インターネット調査にて実施した。

男性は「実親」(44.7%)、女性は「パートナー」(41.1%)に預けることが多い

秋といえば行楽シーズン。子どもと一緒も楽しいけれど、たまには子どもを預けて自分の時間を楽しみたいもの。しかしながら、子どもを預けてのお出かけには抵抗があるという声もよく耳にする。また、ひとり親と未婚の子のみの世帯割合も年々増え続けており、子どもを預けることが難しくなってきているのかもしれない。そこで、今回は「子どもを預けてのお出かけ」についての意識調査を実施したという。

子どもがいる人に対し、「子どもを預ける時、誰に預けることが多いか」を聞いたところ、男性は2位の「パートナー」(22.7%)を大きく引き離し、「実親」(44.7%)が1位となった。一方、女性の場合、僅差で「パートナー」(41.4%)が1位、続いて「実親」(40.2%)となり、男女間で差が見られた。

また、「義親」と答えたのは男性18.0%に対し、女性6.6%となっており、男性よりも女性の方が義親に甘えることに抵抗を持っていることがうかがえる。

さらに「子どもを置いて外出した際、罪悪感を抱いた経験はあるか」を聞いたところ、「ある」と答えた女性は44.9%と半数近くいたのに対し、男性は33.3%と女性より10ポイント以上低い結果となった。

「子どもを置いて外出した際、罪悪感を抱いた経験」が「ある」女性は44.9%に

罪悪感を覚えたシチュエーションとしては、「通院ややむを得ない理由でなく、ランチや美容室など娯楽の範疇のために預けたときは自分だけ楽しんでよいのか? と思ってしまう」(20代・女性)、「人に預けていると子どもがどうしているか気になった。また、迷惑を掛けているのではないかと心配で楽しむ気持ちが半減した」(60代・女性)、「旅先で託児施設に預けたが、託児施設の人員体制や設備など明らかにレベルが低く、子どもも迎えに行った際に、とても機嫌が悪かったので後悔しました」(30代・女性)などの声が寄せられている。

「買い物」「日帰り旅行」「国内旅行」「海外旅行」それぞれについて、預けて行くことに罪悪感を覚えるかを聞いたところ、買い物(1~2時間)については半数近い46.8%の女性が「罪悪感はない」と回答しているのに対し、男性は39.4%と下回った。

子どもを預けて行く旅行には、罪悪感を覚える女性が多い

一方で、日帰り旅行(1日)、国内旅行(1・2泊)、海外旅行(1週間程度)では「罪悪感はない」と回答する割合は男性の方が高くなった。買い物は生活の中で不可避な家事であるため、「仕方ない」と思っているものの、遊びである旅行には罪悪感を覚える女性が多いことがうかがえる。

また「パートナーが子どもを置いて出かける際にイラっとした経験はありますか?」と聞いたところ、「よくある・あった」「たまにある・あった」共に女性の方が多くなった。

「パートナーが子どもを置いて出かける際にイラっとした経験」は、女性の方が多い

イラっとした理由は、「出張などが重なり、ずっとカバーし続けている状況が続いているときに、遊びで出かけてお礼の言葉もない時」(30代・女性)、「生後6カ月前後のときに友人と遊びに行かれイラっとしました。まだ里帰り出産から戻ってきたばかりで心細くもあり、友だちとの遊びより、我が子とのふれあいを大切にして欲しかったからです」(30代・女性)、「共働きなので、週末は掃除や大物洗濯など家事をこなしたいのに『少し出てくる』と出かけ半日帰ってこないし、連絡もつかない時」(40代・女性)など、「感謝やお願いする素振りがなく、自分だけ当たり前のように子どもを置いて出掛ける」といったものが多数を占めた。同社では、男性はパートナーに対し、気を遣っているアピールをしっかりして、たまにはストレスを発散させてあげることが上手くやっていくコツかもしれないと分析している。

自身の子ども以外の子どもを預かったことがある人に対し、「また預かりたいですか?」と聞いたところ、66.5%の人が「また預かりたい」と回答。預かった人と子どもの関係ごとに「また預かりたい」と回答した割合を算出したところ、もっとも「また預かりたい」と答えた割合が大きかったのが、「孫」(73.0%)、続いて「甥・姪」(70.9%)となった。

自身の子ども以外の子ども、66.5%が「また預かりたい」と回答

「また預かりたい」と答えた割合は「孫」(73.0%)、「甥・姪」(70.9%)が多数に

「孫をまた預かりたい」と回答した人の多くは「身内なのでかわいい」という理由を挙げており、中には「大人になったら来ないと思うから」という意見もあった。同社では、やはり身内の子どもは多少迷惑を掛けられてもかわいいようだ、とコメントしている。