阪急交通社は10月12日、2016年4月~2017年3月の1年間におけるツアー(フリープラン)の旅行代金推移を発表した。なお、フリープランとは交通機関と宿泊がセットになったものを指す。

国内旅行の狙い目は6月、11月、2月

同調査は、関東、関西それぞれを出発地、北海道、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄の7地域を目的地とする、3日間のフリープラン(2×7の合計14パターン)から、各月で最も高かった旅行代金(4人参加での大人1人当たり代金)を元にしている。

調査対象ツアーにおける平均額の旅行代金推移

対象ツアー全体における平均をみると、6月、11月、2月が安くなる傾向がみられた。一番高い月は8月、一番安い月は6月。同社は、低予算で国内旅行を検討する場合は「6月、11月、2月が比較的狙い目」としている。

関東発の沖縄旅行については、11月は8月と比べて7割近く安かった。8月は夏休みシーズンでイベントも多く、需要が非常に高い一方、11月は大型連休がなく、気温も下がりビーチ営業が減少する11月に料金が大幅に低下した。またゴールデンウィークと夏休みに挟まれた6月も非常に安い傾向にあるという。

関西発の北海道旅行については、6月は12月より6割近く安かった。関東発では最も高いのが7月、最も安いのが3月だった。冬景色やスキー・スノーボードなどのイベントも楽しめる12月、1月は年末年始を中心に旅行需要が高く、旅行代金も高くなる傾向がみられた。

関東初の大阪旅行については、8月が最も高く、関西初の東京旅行については、12月が最も高かった。8月はお盆期間のため、12月は年末年始期間のため、旅行代金が高騰している。一方、旅行代金が安いのはいずれも6月だった。