NEDOは、同社の実施するSUI(スタートアップイノベーター)支援事業において、NILが機能性極小微粒子(スーパーナノ粒子:SNP)製造技術の開発に成功したことを発表した。NILは、SNPがもつ性質から、同技術を用いたヘアケア製品群を開発し、10月20日からオーガニックヘアケア化粧品ブランド「SUNA BIOSHOT」として製品販売を開始する。

スーパーナノ粒子(SNP)技術を用いて開発されたヘアケア製品

SUI支援事業は、具体的な技術シーズを活用した事業構想を有する起業家候補人材の支援をするもの。同事業において、NILは、長年にわたって蓄積した有機化学の知見とナノ粒子製造技術をもとに、機能成分の有効性を最大化するSNPの製造技術の開発に成功した。同製造技術は、フローマイクロリアクターという精密デバイスの活用によるものであるという。

SNPは、ナノ粒子として具備すべき基本特性を有するとともに、目的に応じて粒子表面を機能化できるという特性をもつ。発表がなされたヘアケア製品群は、スカルプエッセンス、シャンプー、トリートメントの3種で、同製品群は、SNP技術を用いることで、植物成分を毛髪や頭皮に浸透しやすくし、毛髪と頭皮を健やかに整えて豊かな美髪に導くものであるという。