東芝デバイス&ストレージは、高機能なMCUやソフトウェアが不要でシンプルなクロック入力方式のみで正弦波電流を出力できる、車載用定電流2相ステッピングモータドライバIC 「TB9120FTG」のサンプル出荷を、11月から開始すると発表した。また、2019年7月から量産出荷を開始する計画だとしている。

車載用定電流2相ステッピングモータドライバIC 「TB9120FTG」のパッケージ外観

同製品は、最大電流定格1.5Aを実現するオン抵抗(上下和)0.7Ω(typ)のDMOS FETと、マイクロステップ(1/1~1/32ステップまで対応可能)による擬似正弦波を生成する制御回路を、小型QFNパッケージ(6.0mm×6.0mm)に封入したもの。また、動作温度は-40~+125℃を確保し、さらに車載用電子部品認定規格であるAEC-Q100の準拠を予定している。

車載ヘッドアップディスプレイの投影位置調整、各種バルブ制御など、ステッピングモータ用途全般の幅広いアプリケーションへの用途が期待されるとしている。