ヒアリとの戦い、いつまで続く? アリと外来種防除の専門家に聞いてみませんか?(山本 朋範)

今年の夏、「ヒアリが日本で見つかった!」というニュースが日本中を駆け巡りました。

「年間100人の死亡例」という怖い情報もあって大騒ぎになりましたが、実際にはそんなに亡くなる人が多いわけではありません。でも亡くなった人が居るのも事実です。

続々と全国の港で見つかったヒアリ。「女王アリが居なければ日本に住みけない」なんて言っていたら、女王がいる巣が見つかったりもしました。

「もともと日本に住んでいるアリを殺しちゃいけない」と訴える専門家の声をニュースなどで聞いて、「え、なんで? 怖いじゃん」と思った方も多いのではないでしょうか。

20171012_yamamoto_01.jpg
神奈川県では、「ヒアリ!?」という通報のうち、4割がクモ(アリグモの仲間)だったそうです。2mm程度の虫の見分けは超高難易度。(Photo by Daiju Azuma)


怒涛のように騒ぎが過ぎ去り、気付けばもう秋。ヒアリ問題は、ニュースなどであまり取り上げられなくなりました。もう終わったことのような空気になりつつあります。

実際のところ、どうなってるんでしょう?
もう解決した問題なのでしょうか?

実をいいますと・・・

解決していません。(なんてこった!)

今のところ、ヒアリが日本に住み着いて広まりつつある、という危機的状況ではありません。

ですが、その危険性がなくなった、というわけでもありません。人も物も、海や国境を越えて活発に行き来するこの時代、ヒアリをはじめとした移入種の問題には、これから先もずっと注意が必要なんです。

しかし、ニュースでもほとんど見なくなり、なんとなく沢山の疑問が解決されないまま、忘れかけている方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
大事な問題なのに、このままで大丈夫なんでしょうか。

そういうわけで。
アリと外来種防除の専門家に来館していただいて、お話を聞かせていただくことになりました!

サイエンス・ミニトーク特別編
「ヒアリ・ヒアリング。アリ研究者と外来種を考える。」

開催日時: 2017年10月14日(土) 12:30~13:00 、15:30~16:00
開催場所日本科学未来館 5階 コ・スタジオ
参加費入館料のみ


お話してくださるのは、森英章さん(自然環境研究センター主任研究員)。
アリの研究者です。世界自然遺産に指定されている小笠原諸島などで、在来の生物を守り、外来の生物を防ぐ活動に尽力されています。

20171012_yamamoto_02.jpg
森英章氏(ご本人提供)


人が、海や国境を越えて持ち込んでしまう外来種。
小笠原諸島での知見と経験は、本土の私たちがヒアリなどの外来種とどう付き合っていけば良いのか、沢山のヒントをくれるはずです。

もちろん、森さんには、お話をするだけでなく、皆さんからの疑問質問にも答えていただく予定です。


ヒアリの何が問題なの?
刺されて亡くなった人と亡くならなかった人、何が違うの?
港でだけ気をつけてればいいの?
具体的に、どうしたらいいの?
見分け方はあるの?
そもそもなんで入ってきちゃうの?
外来種って、すぐに広がっちゃうの?
広がっちゃったら、もうおしまいなの?
などなど・・・


宙に浮いたままの疑問、沢山あるのではないでしょうか。
是非、日本科学未来館で、直接お話を聞いて、直接疑問をぶつけてください!

20171012_yamamoto_03.jpg
森さんが撮影したこの写真、ニュースやテレビで何度も見ましたよね?(写真提供:森英章氏)



Author
執筆: 山本 朋範(日本科学未来館 科学コミュニケーター)
物心つく前は「抱き上げるときには気が抜けなかった」とは親の談。さすがに今は不思議だからって人の目を突っついたりしませんが、サンショウウオを研究したり、フィリピンの田舎に住み着いたりと、相変わらず好奇心で生きています。今度は皆さんの好奇心を突っつく仕事をしたいと、2016年に未来館にやってきました。

本記事は「日本科学未来館 科学コミュニケーターブログ」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。


人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事