NTTデータは10月11日、同社の仮想デスクトップ(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ環境)サービス「BizXaaS Office」において、ハイブリッド型提供モデルを開始するとともに、セキュリティオプションを新たに3サービス追加し「ワークスタイル変革ソリューション」としてサービスの強化・拡大を進めると発表した。

今回、新たに追加したのは「ハイブリッド型VDIサービス」、Windows10対応VDI、「モバイルアプリ管理サービス」「メール誤送信防止サービス」「ファイルサーバ暗号化サービス」の5種類。

ハイブリッド型VDIサービスは、クラウド型とオンプレミス型のメリットを組み合わせたものとなり、ユーザーが指定するデータセンターにHCI(Hyper Converged Infrastructure)を利用したVDI環境を構築し、SD-WAN回線を採用したインターネットVPN経由で、同社のデータセンターから監視・運用を行う。

これにより、通常のオンプレミス型と比較してセキュリティ性が同等かつWAN回線コストを含めた運用管理費用を抑えた、VDI環境を実現できるとしている。将来的には、ユーザー拠点からVDI環境へのアクセス回線もSD-WAN回線に変更することで、現状の回線コストを下げ、さらにアクセス速度が実現できないか、検討していくという。

ハイブリッド型仮想デスクトップサービスのイメージ

Windows10対応VDIは、VDI上で動作するOSとして新たにWindows10環境を用意。サービス利用時は、OS固定化モデルである「LTSB」と、常に最新のOSが利用可能な最新化モデルである「CBB」のいずれかを選択でき、提供スペックを4種類に増やしたことで、ユーザーの多様な業務環境にきめ細かな対応を可能としている。

Windows10対応VDIのラインアップ

モバイルアプリ管理サービスは、VDI環境へ接続するシンクライアント端末などを用いずに、スマートフォンなどのモバイル端末から直接社内メールや社内資料・システムの閲覧を可能にする。モバイルデバイス側にデータが残らないため、情報漏洩リスクがないことも特徴であり、同サービスはVDIサービスのオプションとして提供する。

モバイルアプリ管理サービスのイメージ

メール誤送信防止サービスは、VDI導入企業のメールクライアントと連携し、宛先・本文確認機能やメール送信承認機能など、メール誤送信の防止を行う。同サービスは、VDIサービスのオプションとして提供する。

メール誤送信防止サービスのイメージ

ファイルサーバ暗号化サービスは、ファイルサーバ機能においてファイル保存時に自動的に暗号化し、ファイル閲覧時も暗号化したまま閲覧できるという。社内利用の範囲においてファイルの暗号化状態を常に保つとともに、予期しないファイルの社外流出時にも情報漏洩を防止でき、同サービスはファイルサーバ機能のオプションとして提供する。

ファイルサーバ暗号化サービスのイメージ