電通は10月10日、Web広告価値の毀損を最小化するため、インテグラル・アド・サイエンス(以下、IAS)とモメンタムの二社と包括契約を提携したことを発表した。

これにより、同社が提供するプライベート・マーケット・プレイス(以下、電通PMP)において、IASが提供する計測ツールとボット検知機能、モメンタムが提供するブロッキング機能の利用を無償で提供開始する。

同発表において電通は、プログラマティック広告の急速な拡大により、広告システムの自動化が進展するWeb広告では、効率化が進む一方で、広告取引実績の正確な捕捉が難しくなっていると説明。

これにより、「広告がしっかり見られているか(ビューアビリティー)」「広告が人ではなく機械によって不正なインプレッションやクリックが発生していないか(アドフラウド)」「不適切なサイトに広告表示されていないか(ブランドセーフティー)」といった広告の価値毀損に関わる問題が表出しているという。

今回の無償提供で、広告主はMRC認定を受けたIASの第三者ツールによって、ビューアビリティー・アドフラウド・ブランドセーフティーの客観的な計測データを無料で把握することができる。

また、アドフラウド問題では、配信時にIASとモメンタムのテクノロジーによって二重にブロッキング対策することで、不正インプレッション・クリックのリスクを最小化することが可能だ。

なお、このたび無償提供されるサービスは、IASの提供する「キャンペーンモニタリング(計測)」「リアルタイムシグナル(不正インプレッション検知)」「ログレベルレポート(ログデータ計測)」、モメンタムの提供する「Black Heron(フラウド検知&ブロッキング)」となる。