さくらインターネットは10月10日、「さくらのレンタルサーバ」で、米国の非営利団体であるISRG(Internet Security Research Group)が運営する無料のSSLサーバー証明書「Let's Encrypt」をコントロールパネル上で簡単に設定できる機能を同17日から提供を開始すると発表した。また、同社はシルバースポンサーとしてLet's Encryptを支援するという。

「Let's Encrypt」のロゴ

すでに同社はSSLサービス「さくらのSSL」として複数のSSL証明書ブランドを提供しているが、今後も多くの顧客が簡単にSSLを導入し、安全・安心にインターネットの利用を可能とするため、Let's Encryptの簡単設定機能の提供および、ISRGの支援に至った。

Let's Encryptは、ドメイン名の使用権限を確認して発行する「ドメイン認証(DV)」タイプの無料のSSL証明書。発行スピードも早く、さくらのレンタルサーバで独自ドメインを利用中であれば誰でも発行できるという。

Let's Encryptはさくらのレンタルサーバのコントロールパネルから簡単に発行・設定可能なほか、通常必要な90日ごとの更新作業も自動的に行われる。また、さくらのレンタルサーバではブログ/CMSプラットフォームの「WordPress」利用者向けに「常時SSL化プラグイン」を提供しているが、Let's Encryptと併用することで、WordPressで構築したWebサイトを手間なく常時SSL化することを可能としている。

なお「さくらのクラウド」「さくらのVPS」においてもLet's Encryptを簡単に設定できる「スタートアップスクリプト」(サーバー作成完了後の初回起動時に任意の内容を記述したスクリプトを実行し、パッケージのインストールや各種設定作業の自動化などを簡単に実現できる機能)を提供する。さくらのクラウドは10月10日、さくらのVPSは今秋の提供開始をそれぞれ予定している。