マイクロソフトが提供しているオフィスソフト「Office 2007」の延長サポートが2017年10月10日(日本時間)に終了する。サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムや有償サポートなどのすべてのサポートが受けられなくなる。

サポートが終了すると、新たな脆弱性が発見されても更新プログラムが提供されないため、「PC の乗っ取り」や「機密情報の漏洩」などの被害を受けるリスクが高まる。

IPAは今年2月、「Office 2007」の脆弱性に関する発表を行っている。これによると、2006年から2016年にかけて、「Office 2007」の脆弱性対策情報は127件登録されており、延長サポート終了後も引き続き脆弱性が発見される懸念を示している。

「Office 2007」、「Windows Vista」の脆弱性対策情報のJVN iPedia 登録件数推移(2006年~2016年) 資料:IPA

Office 2007以降のバージョンとして、Office 2010、Office 2013、Office 2016がリリースされている。Office 2010はすでにメインストリームサポートが終了しており、延長サポートに入っている。延長サポートは2020年10月13日に終了する。

Office 2013もメインストリームのサポートは2018年4月10日に終了を予定しており、延長サポートの終了日は2023年4月11日となっている。

Officeのサポート ライフサイクル日程

製品名 ライフサイクルの開始日 メインストリームサポートの終了日 延長サポートの終了日
Office 2007 2011年10月25日 2012年10月9日 2017年10月10日
Office 2010 2013年7月23日 2015年10月13日 2020年10月13日
Office 2013 2014年2月25日 2018年4月10 日 2023年4月11日
Office 2016 2015年9月22日 2020年10月13日 2025年10月14日

日本マイクロソフトとしては、Office 2007を移行するソフトウェアとして、クラウドサービスのオフィスソフト「Office 365」を推奨している。