米PTCは9月25日、Microsoft HoloLensを活用し、企業による複合現実(Mixed Reality(以下、MR)体験の作成を実現する、新たな機能を開発を発表した。

PTCおよびMicrosoftは、ユーザーがHoloLens向けにハンズフリーのMR体験を作成する際の推奨ツール「ThingWorx Studio」(MRオーサリングとパブリッシングツール)の活用を支援する。ThingWorxStudioは「Vuforia」の技術を基盤とし、HoloLensのユーザーが拡張性の高いMR体験を構築し、迅速に生成するためのネイティブサポートを提供するもの。同ツールのドラッグアンドドロップを利用した視覚的オーサリング環境は、ジェスチャとボイスコマンドに対応しており、高度なプログラミングや高コストなカスタムデザイナーなしで、HoloLensの没入型インタラクション作成をすばやく効率的に実現する。

Microsoftの複合現実マーケティングディレクターであるTerry Farrell氏は、次のように述べている。「ThingWorx StudioとHoloLensを組み合わせることで、ユーザーは、営業、マーケティング、製造、サービスから、人事や教育訓練といった多くの重要な場面で活用できる『ハンズフリー』の没入型MR体験を作成することができます。PTCとのコラボレーションにより、HoloLensのユーザーは、こうした体験をより迅速かつ簡単に作成し、様々な場面で活用することができるようになります」

一方、PTCのThingWorxプラットフォーム担当エグゼクティブバイスプレジデントのMike Campbell氏は、「製造業ではスマート・コネクティッド・プロダクトの設計、製造、運用、保守で課題に直面しています。ThingWorx StudioとHoloLensを組み合わせることで、ビジネスの環境でこれらの課題の一部を、より簡単で短期間かつ、より費用対効果の高い方法で対応するためのMR体験が作成できます。私たちは、Microsoftとの協力により、ユーザーがMRを利用し競争優位性を実現するための支援ができることを、大変喜ばしく思います」とコメントしている。