オムロンのアジア・パシフィックエリアにおける制御機器の販売、顧客サポート・サービスを統括するオムロンアジアパシフィックは、自動化技術で企業各社と製造現場の課題を解決するための「オートメーションセンタ」(ATC)をシンガポールに開設したことを発表した。これにより、同社のATCは世界で9拠点となった。

ATCは、研究開発機能を備えたショールームで、同施設はシンガポールにおいて今後2年間に行う1,350万シンガポールドル(約11億円)のロボティクス関連投資の一部となる。

オムロンアジアパシフィックの「オートメーションセンタ」開所式の様子

同施設には、製造現場のインテリジェント化や見える化を加速させる技術を紹介する「スマート・フューチャーファクトリー」および「フューチャーCEOコックピット」などがあり、これらは、AIやIoTといった技術の製造現場への適用に取り組み、各企業にものづくりの未来を紹介する場となっている。

同国では製造業がGDP(国内総生産)の約20%を占めており、最新のスマート・マニュファクチャリングの実現に資する技術開発の動向を把握することが重要視されている。ATCでは、さまざまな業種に対し、新たなアイデアの実践および体験ができるプラットフォームを提供していくことで、企業の課題解決に取り組んでいくとしている。