ソネット・メディア・ネットワークス(SMN)は10月5日、マーケティングハブである「VALIS-Cockpit」(ヴァリス-コクピット)を開発したと発表した。ソニーグループ企業でのテスト運用を経て、2017年12月からの提供開始を予定している。

VALIS-Cockpitのイメージ

新ソリューションは、自社開発した人工知能(AI)である「VALIS-Engine」を搭載し、データの1 ID化による運用の自動化やユーザーの可視化などを一元的に行うことで、運用効率の向上を図るという。

主な特徴として同社は、VALIS-Engineの予測能力によるマーケターの生産性への寄与、VALIS-Engineのインサイト発見能力によるマーケターの戦略策定への寄与、エキスパートのコンサルティングによるマーケターの意思決定のサポートの3点を挙げる。

予測能力に関しては、VALIS-Engineは数千万から数億におよぶ多様なデータから特徴的な差異を自動的に発見し、高精度なスコア推定を実現するという。これまで、同社のDSP(Demand Side Platform)「Logicad」の広告配信において利用してきた実績から、マーケターの生産性向上に寄与するとしている。

インサイト発見能力については、VALIS-Engineのテクノロジーによりファネル分析/スコア分析/ペルソナ分析/カスタマージャーニーグラフなどの多面的な可視化を実現し、マーケティング施策全体の統計からユーザー単位まで情報を一元化することで、統合的なマーケティングインサイトを導き出すという。

さらに、導き出したユーザー群に対してLogicadを通じた広告配信まで連続的に行うことで、マーケティング施策のパフォーマンスを最大化させるとしている。コンサルティングに関しては、分析データをベースに、同社のデータ・サイエンティスト/マーケティング・プランナー/AIエンジニアによるコンサルティングサポートを実施する。

ユーザー企業のデジタルマーケティング戦略の全体設計を始め、各プロモーション施策における効果的な意思決定をサポートしていくという。