オムロン ヘルスケア、ミック、ハイミン・エンタープライズの3社は、みがいている位置やブラシの角度を検知する独自の小型位置検知センサを搭載した「音波式電動歯ブラシHT-B570T」に歯科医が処方したみがき方を登録して、スマートフォンで確認しながら歯みがきを実践できるサービス「Curline」を共同開発し、11月8日より発売すると発表した。

音波式電動歯ブラシ「HT-B570T」。位置検知センサを搭載しており、みがいている位置や歯ブラシの角度を検知する。歯みがき中は、登録された角度どおりに正しくみがけているか、センサが検知し、角度をはずれると本体のアラートランプが赤く光る

「Curline」サービスの仕組み

同サービスでは、診察時に歯科医が患者のみがき残しの箇所、みがき方の癖などを確認したうえで個人に合ったみがき方を処方し、PCソフトに入力して電動歯ブラシ本体に登録する。患者は、電動歯ブラシに登録されたみがき方を、専用のアプリを使って、スマートフォンの画面に表示させ、そのガイドにしたがって歯みがきを行う。また、歯をみがいている間の、歯にブラシを当てる角度やみがく強さ、時間などのデータは電動歯ブラシ本体に記録されるので、処方通りのブラッシングができているかを後から専用アプリで確認できる。

みがき方のガイドが表示される。みがき終わったら、みがき方をセルフチェックできる

さらに、記録された歯みがきのデータはクラウド上の「歯みがきデータ分析システム」へ蓄積され、歯科医院のPCと共有されるので、次回の通院時には共有された情報を見ながら、歯科医と患者が一緒にみがき方をチェックし、改善することができる。

患者のデータはクラウドを通じて歯科医のPC上で確認できる

なお、同サービスに必要な歯科医院のクラウド利用料は、3人以上の登録で月額1000円となる(2人までは無料)。また、電動歯ブラシは、いずれもメーカー希望小売価格(税別)で、HT-B570T本体が2万7000円、歯垢除去ブラシが350円、歯周ケアブラシが350円、すき間みがきブラシが450円。なお、HT-B570Tは同サービスを導入している全国の歯科医院での販売となる。