Microsoftは2017年10月3日(現地時間)、昨年から10代を対象に「Digital Civility(デジタルな礼儀)」に関する調査結果の一部を公式ブログで発表した。

23カ国を対象に13~17歳の10代と、18~74歳の成人を対象に調査したところ、10代の90%がオンラインリスクに対応して行動すると回答し、77%がオンライン虐待に遭遇した際に援助を求め、65%が他者を擁護する回答した。これに対して成人の84%がオンラインリスクに応答して行動し、助けを求めたのは60%。他者を擁護した人は59%と、3つのカテゴリーにおいて成人が下回った。さらにオンライン空間で不快な状況に遭遇した際、助けを求める先を知っている10代は56%だが、成人は3分の1程度に留(とど)まる。

Microsoftが組織した「Digital Good Council」では、インターネットをより良いものへとするための行動指針を推奨するために10代の参加者を募り活動を行っている。図はメンバーの一人ミシガン州のErin(15歳)が作成したマニフェスト(公式ブログより抜粋)

Microsoftはこの調査結果を元に、「10代の人々がオンラインの安全性に積極的な役割を果たしている」と感想を述べつつ、より安全で健康的なオンライン交流を実現する「Digital Good Council」などの活動を続けていくと表明している。

阿久津良和(Cactus)