Mozillaは9月29日(米国時間)、「Improving AES-GCM Performance|Mozilla Security Blog」において、Firefox 56のAES-GCMパフォーマンスが大幅に向上したと伝えた。ハードウェア・アクセラレーションを活用することでパフォーマンスを引き上げつつ、CPU利用率の低下とバッテリー消費の削減を実現できたとしている。

Googleをはじめ、サービスプロバイダーやブラウザベンダーはHTTPSの推進に取り組んでいる。HTTPS通信は着実に増加しており、今後も増加すると見られている。今回、Mozillaから発表があったAES-GCMパフォーマンスの改善はこうした増え続けるHTTPS通信のパフォーマンスの改善に役立っており、さまざまなシーンで効果が期待できる。

Improving AES-GCM Performance - Mozilla Security Blogより抜粋

Improving AES-GCM Performance - Mozilla Security Blogより抜粋

Improving AES-GCM Performance - Mozilla Security Blogより抜粋

Improving AES-GCM Performance - Mozilla Security Blogより抜粋

Improving AES-GCM Performance - Mozilla Security Blogより抜粋

Mozillaは、最近の数回のリリースでFirefoxのパフォーマンス向上を実現している。記事で取り上げられているバージョンはFirefox 56だが、Mozillaは次のFirefox 57でレンダリングエンジン回りの大幅な性能改善を目指している。2017年9月はNet Applications報告でFirefoxのシェアも増加しており、パフォーマンスの向上に合わせて今後もシェアの増加が期待できる。