ヤフーは10月2日、同月より大阪オフィスを増床し、社外の人も利用できるコラボレーションスペースの設置やフリーアドレス制を導入するほか、技術力向上のため月額1万円の費用補助など9つの制度や取組みをパッケージ化したクリエイター活動支援制度「My Polaris(マイポラリス)」を導入すると発表した。

同社では、大阪・福岡エリアにおけるエンジニア採用の開始に伴い、大阪オフィス(大阪富国生命ビル)に加え、10月より新たにグランフロント大阪にもオフィスを構え、今後の人員増加に対応できる環境を整備。新オフィスには、社員帯同のもと社外の人も利用できるコラボレーションスペースや、イベントやセミナーも開催できるスペースを設置した。

大阪グランフロントオフィスのコラボレーションスペースと執務スペース

また、東京本社紀尾井町オフィスで実施しているフリーアドレス制を大阪でも導入し、大阪の社員は徒歩圏内にある2拠点のオフィスのどのエリアでも勤務することができる。社内外の交流を促し情報が集まる環境を提供することで、新しいアイディアを生み出し新たなサービスにつながるイノベーションを創出する場所を目指す。

また、10月より当社社員の約半数にあたるクリエイター約3000人に対し、既存の制度をさらに充実させ、9つの制度や取組みをパッケージ化したMy Polarisを導入。9つの制度のうち「技術活動費用補助」「開発合宿プログラム」「OSS(オープンソースソフトウェア)デベロッパー認定制度」の3つを新設した。

技術活動費用補助は、技術力向上や知見・アイディアを広げることを目的に使える費用補助制度。1人あたり月額1万円を上限に書籍、アプリ、PCデバイスなどの購入、セミナー、勉強会への参加、英語学習など自由に利用可能となり、利用範囲が幅広く、使い道を自主的に考え、選択できる自由度の高い制度としている。

開発合宿プログラムでは、アーキテクチャ設計の技術伝承やサービス横断のレビューなど、技術の共有・伝承や共通の課題解決を目的に、クリエイターを対象とした合宿プログラムの開催を支援。

OSSデベロッパー認定制度については、同社が戦略的に採用しているOSSに対し、デベロッパーを認定。対象OSSの開発時間を業務扱いとしたり、対象OSS開発や関連する活動について年間100万円を上限とした活動予算枠を付与したりするなど、OSSコミッター(OSSを書き換える権限を持つ主要な開発者)として活動できる環境を提供するという。 他にもクリエイターの技術力を向上させ、磨いた技術力を存分に発揮できる環境を整えました。

なお、従来からの制度としては「黒帯精度」「社会人ドクター進学支援制度」「Hack Day」「トップカンファレンスへの参加支援」「グローバルテック企業との交流」「書籍執筆、副業」を用意している。