2017年度上期(4月3日~10月1日)の在京キー局平均視聴率がまとまり、日本テレビが引き続き、ゴールデン(19~22時)・プライム(19~23時)・全日(6~24時)の3冠を達成した。

在京キー局2017年度上期視聴率

期間は、2017年4月3日~10月1日。数字はビデオリサーチ調べ・関東地区。単位は%。カッコ内は前年同期との比較値

日テレは、引き続き日曜日を中心にレギュラー番組が好調で、ゴールデン・プライムの数字が上昇。最終週の9月25日週も、『有吉ゼミSP』(13.2%)、『今夜くらべてみましたSP』(13.1%)、『天空の城ラピュタ』(14.4%)、『エンタの神様SP』(13.2%)、『日テレ系人気番組No.1決定戦』(14.6%)など好調で、週平均3冠となった。一方、全日は前年比0.2ポイントのダウンとなっており、この10月改編で、平日朝の情報番組『スッキリ』、昼の情報バラエティ『ヒルナンデス!』のリニューアルを行い、改善を図る。

日本テレビ本社=東京・汐留

前年の上期は、16年4月に発生した熊本地震で非常時に強いNHKの視聴率が上昇したが、今期はその反動で大幅ダウン。それでも、ゴールデンで10.2%と2ケタをキープし、日テレに次ぐ2位となった。

今年度に入ってゴールデン・プライムでテレビ朝日を抜いたTBSは、上期でも民放2位をキープ。9月11日週には、日テレを抜いてゴールデン1位を記録した。また、デイタイムの情報番組が堅調で、全日は前年から0.1ポイントアップした。

テレ朝は、4月に月・土・日曜のプライムタイムを大幅に改編したが、その効果が表れず、ゴールデンは0.7ポイント、プライムは0.9ポイントの大幅ダウン。この10月改編では、月曜19時台に『天才キッズ全員集合~君ならデキる!!~』、土曜22時台に『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』、日曜22時台に『今夜、決定! 音楽チャンプ』と再び新番組を投入し、巻き返しを図る。

『世界卓球』『全仏オープンテニス』の好調で、5月29日週に開局以来初のゴールデン3位を記録して話題となったテレビ東京は、ゴールデンが上昇、プライム・全日が前年比同率をキープ。10月改編では、ゴールデンタイムで合計4番組の枠移動を行い、さらなる底上げを狙う。

厳しい状況が続くフジテレビは、全日が前年比で同率。ゴールデンで0.1ポイント、プライムも0.2ポイントダウンで、これまでの下げ幅と比べると下げ止まりとなっている。この10月も大幅な改編を行っており、7月の大規模な組織改革をきっかけに、反転攻勢に出たいところだ。

視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。