総務省は9月29日、2017年8月の労働力調査(速報)の結果を発表した。それによると、8月の完全失業率(季節調整値)は前月と同率の2.8%となった。横ばいとなるのは3カ月連続。

有効求人倍率は横ばいの1.52倍

完全失業率を男女別にみると、男性は同0.2ポイント低下の2.9%、女性は同横ばいの2.5%となった。

完全失業者の対前年同月増減と完全失業率(季節調整値)の推移(出典:総務省Webサイト)

完全失業者数(原数値)は前年同月比23万人(10.8%)減の189万人と、87カ月連続の減少。就業者数(原数値)は同84万人(1.3%)増の6,573万人と、56カ月連続で増加した。

雇用者数(原数値)は同97万人(1.7%)増の5,840万人と、56カ月連続の増加。雇用形態別にみると、正規の職員・従業員数は同56万人(1.7%)増の3,421万人と、33カ月連続の増加。非正規の職員・従業員数は同18万人(0.9%)増の2,054万人と、6カ月連続で増加した。

厚生労働省は同日、2017年8月の一般職業紹介状況を発表。それによると、8月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比横ばいの1.52倍となり、前月から続いて1974年2月(1.53倍)以来の高水準を維持した。

求人、求職および求人倍率の推移(出典:厚生労働省Webサイト)

都道府県別にみると、就業地別では、最も高かったのは福井県の2.19倍、最も低かったのは北海道の1.14倍。受理地別では、最も高かったのは東京都と福井県の2.10倍、最も低かったのは北海道の1.09倍となった。